
純銀+銅銀パラジウム合金+銀メッキ線材という珍しい素材構成の線材のケーブル、JSHiFi-Butterflyを購入しました。
このケーブルは音域を広げつつ、音場はやや狭い印象で立ち上がりなどに味付けはせず、クリーンな音を奏でてくれます。
目次
ケーブルの音質
色々なイヤホンで使ってみた感想は・・・
- 非常にバランスよく、全体的に迫力が増す
- 原音を生かした音
- JSHiFi-VENUSやJSHiFi-Jupiterのような音に大きな変化が出る印象はない
- JSHiFi-Mercuryの音場を綺麗に整えて分離感をよくしたような感想
- 音場は狭めで残響があまり残らない
といったところでハイブリッドドライバーで相性の良し悪しはあったものの、6N単結晶銅のケーブルにアップグレードした時のような違和感のない音質の改善ができるイヤホンが多かったです。
イヤホンごとの感触
ドングルDACと電源付きのUSB-DAC両方で試してみたのですが、どちらの場合でもケーブルをつけた際の音質の変化の傾向はほぼ同じでした。
手持ちのイヤホンで色々試した際の印象を下記に載せてみました。
BQEYZ Winter Ultra
音の粒だちがよく、分離感がありました。リバーブのかかった音は残響が残り、それ以外の音は残響の減退が早く、ベースやバスドラムなどが強調されやすい傾向があり、低音強めのドンシャリ傾向が顕著になり、高〜中音域が少し後ろに下がるような印象でした。
EDMなどで低音がゴリゴリ唸るような楽曲は迫力がしっかりでました。
Kinera Celest Plutus Beast
他のケーブルでは相性が良くなく、どこかの音域がおかしかったりといったことがあったのですが、JSHiFi-Butterflyでは低音強めのドンシャリでしっかりとバスドラムが響き、低音域の分離感がすごくよく、その背景になっている小さな音も聞き分けられるぐらいでした。
Kinera Celest Ignite X Beast
全体的に満遍なく出力されて、高音域は耳に刺さるようなことはなく、煌びやかな音は煌びやかなまま、低音域も筐体が振動するほどの迫力はないもののしっかり出ており、音の分離がよく、安定した使い心地でした。
Kiwi Ears Quintet
他のイヤホンで聴いた時よりも全体的に距離感が表現され、スタジオの中で遠近感が出たような印象になりました。音域は中〜低音域が前に出て、高〜中音域は後ろに下がるような傾向で、全体的に低い音が前に出てしまいました。
KZ AS16 ProX
全く違和感なく、繊細な表現と低音域のバスドラムなどの迫力ある表現が両立したドンシャリ、KZらしさのある音でした。
高音域は開放感があるのですが、少し刺さり気味になる楽曲があり、その場合はフィルターなどで調整が必要かもしれません。
NICEHCK F1 PRO
低音がしっかり出るようになったものの、相対的に中高音域に変化がないためこもったような印象になりました。
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NICEHCK NX8
空間の広がりは原音ままで、音の分離がよく、ギターのカッティングなどはボーカルと同じく前に出てきつつ、しっかり聴こえ、ドラムのアタックなどはしっかり伝わり、ベースなどの低音がよく出ている印象で、手持ちのイヤホンの中では一番音の分離感解像度ともによかったです。
まとめ
残響の減退が早かったり、音場があまり低くない印象はあるのですが、意図しない音の変化などがない、非常に扱いやすいケーブルでした。
ハイブリッドドライバーの中には低音域の出力が上がり相対的に中高音域が下がって聴こえて、鈍い印象になってしまうイヤホンもありますが、比較的合わせやすいケーブルなので、JSHiFiのケーブルの中では高いものですが、1度試して欲しいケーブルでした。