フリーランスと10年とこの先と

2月から時差通勤、3月には在宅勤務となり、いろいろ不安はあったものの、この生活も慣れてきた。
そして、4月にフリーランスになって10年を迎えた。
今は常駐でWebサービスの案件をやりつつ、そのほか、たまに相談を受けて案件をやるような日々。

フリーランスになるきっかけ

フリーランスになるきっかけは、11年ほど前、当時勤めていた会社の業績がリーマンショックの煽りを受けたことで、その後小さなWeb制作会社に入ったものの、この会社でこの先いいのか?何をどうすればいいかと考えても答えが出ず、行き詰まり、一度経験しておくのもいいかもしれないと考え、フリーランスになった。

学生時代の何を仕事にして生きていくのか?の問いと答え

現在の職業は名称で言えば、クリエイター兼フロントエンドエンジニア。
フロントエンドエンジニアの業務が主で、そのほか、小規模なサイト運営やWebに関わるところの対応、趣味の領域から少し染み出して写真やそれに付随するクリエイティブをしている。
Webを中心に仕事をしようと考えたのは大学2年の時で、それまでは講義や演習を通じてデスクトップミュージックとグラフィック・Webで迷っていたものの、伸び代がある分野と思ってWebに絞り、そこから、デザイン〜プログラミングの領域を中心に大学の勉強と制作活動、バイトなどで経験を積んでいった。

その後、就職して紙媒体やWeb媒体で、デザインからディレクション、開発までいろいろやっていた中、リーマンショックがあり、フリーランスになり、最初はメールで近場の制作会社などに営業したり、安く受けた仕事で苦労したり、今は業務委託でやっているような仕事を派遣でもやってみたりといろいろやって5年目ぐらいにエージェント経由で業務委託の仕事をするようになった。

なるのは簡単、継続は難しい

エージェント経由で業務委託の仕事をすること自体はそんなに難しくないけれど、
・業務で必要なスキル・経験
・業務に関わる業界のスキル・経験
・仕事に必要なコミュニケーションスキル
は必ず必要になる。

自分自身が今携わっている仕事も過去に実際に少し携わっていたり、委託先の企業の雰囲気や仕事のやり方などがわかっているので入ってすぐ仕事が進められる状態になっているものの、違う仕事となると最初は戸惑ったり、合わないなとなってしまうこともある。
つまり、継続するには職種ならではの業務スキル+社会人としてのコミュニケーションスキルが必要になり、企業の枠を超えて業務上のつながりが強固でない限りは、自分で仕事に関わる人の人となりを理解してコミュニケーションをとっていくことが必要になる。

フリーランスになりたいと考え最初にやること

最初にまずやる(自分がやった)ことは自分とは?というところを俯瞰してみるための履歴書と職務経歴書という形で過去を振り返ること。
そのなかで
・履歴書と職務経歴書自分が成果を出せる仕事はあるのか
・仕事を持続的に続けられるか
・自分の仕事に対して付加価値が提供できるのか
の3点を満たすことができれば、仕事は必ずあるということ。
これからフリーランスにと考えている人は一度、作ってことをお勧めします。

アフター○○○、WITH○○○やポスト○○○と書かれていて思うこと

私は上記のようなタイトルやキーワードはまやかしであると考えていて、その思考の潜在的なところには○○○があったから対策しようにしかなっておらず、そこに飛びついてくる人々に対して商売をしようとしていないか?と考えて色眼鏡をつけてみてしまう。
そして、その思考で考えると別の何かがあればまた止まってしまう。

自分が大事と考えている、仕事をしながら生活するために必要なことは
・ 環境の変化に合わせてフレキシブルに適応していくこと
・時と場合に応じて役立つスキルやノウハウを蓄積していくこと
・非常時・有事がどういった起因で発生して自分に影響を及ぼすのか予め考え、準備すること
の3点で、関東西部で火山が大規模噴火したときに事業継続するための手段がまだ用意できていないところが課題。
台風や感染症流行、地震、紛争や戦争などがあっても何かしらのインフラ手段が1ヶ月以内に普及する目処があれば仕事は継続できるけれど、それが立ち行かない問題が起これば、そこで尽きる。

10年が経ち思うこと

正直、また会社員に戻るという選択肢は常に考えていたり、8年目に書こうとして下書きに残っていたnoteをきっかけに今この文章を書いていたり、昨年結婚・引越し・新婚旅行を済ませてほんと今年でなくてよかったと思ったり、今年に入って思うところはいろいろあるものの、昨年当初から週数日はテレワーク できるようになりたいと考えていたことが思わぬ事態で現実化して、生活形態も変わっていく中、さらに10年後も淡々と日々を健康に過ごせるようにこれからも努力を続ける次第です。