TRN VX ProやTRN Kirinを去年購入して使い始め、リケーブルもTRN T3 Pro、TRN T2 Proを使っているので、他のメーカーに行く前に同価格帯の同じメーカーの製品を試してみようと思い、TRN TA4を使ってみることにしました。
エイジング最中ですが、いつも通りiPhone 15 Pro Max (Spotify)とUGREENのUSB-C接続の3.5mmステレオプラグ変換アダプター型DACとKZ -AZ20、イヤピースはAZLA SednaEarfit Crystalシリーズで試しました。
出力や音について
KZ-AZ20でTRN VX Pro、TRN Kirin、TRN TA4を試してみたところ、TRN Kirinよりも音が小さくなったので、鳴らし切るにはアンプなどでブーストする必要がありそうでした。
同一ケーブル、Bluetoothアダプターで聴き比べた時の印象はTRN VX Pro、TRN Kirinなどよりも音の広がりが狭く、例えるとTRN Kirinは体育館、TRN VX Proは音楽室、TRN TA4はスタジオのようなサイズ感の音の広がりの差がありました(エイジングで広がってくれそうな兆候はありました)。
音の分離感はTRN VX Proと同じような印象です。
楽器の数が単体の時と複数ある時で印象が変わり、複数あるときは全体としてまとまりが出る印象があり、単体のときもしっかりなってくれているようでした。
ハウスやEDMの重低音が強い楽曲でも音が割れない
バスドラムやベースの重低音が特徴的なハウスやEDM楽曲を聴いても極端に音が割れたり、バランスが崩れるようなことはありませんでした。
ただ、楽曲によっては重低音が鳴っている間の中高音域の音が打ち消されているような、中音域の迫力は伝わるが音の分離が良くない印象がありました。
ケーブルは個人的に TRN T3 ProよりTRN T2 Pro
リケーブルでTRN T3 ProとTRN T2 Proを試したところ、TRN T3 Pro は立ち上がりがよく音の透明感や高音域がよく出ている(悪く言えば刺さる)印象があるのですが、TRN T2 Proのほうが立ち上がりが俊敏でない分まとまりが出て迫力ある音に聴こえました。
フェスで聴けるような楽曲が多い場合はTRN T2 Pro、聴く楽曲の好みで音色が美しい楽曲にはTRN T3 Proが向いているような印象で、エレクトロニカやポップな楽曲を聴くときはTRN T2 Proのほうが疲れませんでした。
外観や筐体について
TRN VX Pro、TRN Kirinは金属で、今回のTRN TA4はプラスティックなので耳につける時の冷たい感覚はあまりなく、重さも軽く感じるので付け心地はTA4が楽に感じましたが筐体のサイズ自体はTA4が一番大きく、構造的に音が少し漏れる作りなので、通勤中や職場などで使う場合は注意が必要です。
まとめ
全体的に元気のいいTRNの個性は残しつつの印象のあるイヤホンですが、リケーブルで銀製ワイヤーを使用したものなどにすると楽曲によっては耳に刺さるほどの繊細さも引き出せるので1万円以下からステップアップなどする際には良い候補になるのではと思いました。
引き続きエイジングなどで変わっていくと思うので、またレビューしたいと考えていますが、おすすめのイヤホンなどあればXなどで教えてください。