音はソリッドなドングルDAC、Kiwi Ears Allegro

発売当初から気になっていた、1万円を切る価格のKiwi Ears Allegroを購入、実際に使用してFiiO KA13と比較してみることにしました。

Kiwi Ears AllegroはES9028Q2Mを使用し、クリアで寒色系な音が期待でき、激しい抑揚や特徴的な音の変化はないものの、逆にソリッド≒フラットでイヤホンやケーブルの変化が明瞭にわかりやすく、解像度の高いケーブルを使うことで繊細な小さな音まで聞き取りやすくなり、アンサンブルやアコースティックな音源などを聴くのにもすすめられるドングルDACという印象でした。

FiiO KA13と比べると・・・

スペック上の出力からもFiiO KA13の方が音量面で有利なため、聴き比べると元気なKA13という印象で、特にドラムのアタック感や重低音などはKiwi Ears Allegroと比べると圧倒的に音としても出てきており、製品としての違いがよくわかりました。

オールマイティに素直な出力で聴きたい時はKiwi Ears Allegro。より印象的な音の迫力を楽しみたい時はFiiO KA13かなという感想でKiwi Ears Allegroは癖のない聴きやすい仕上がりになっていました。

FiiO KA13はCS43131が使用されている他のドングルDACと基本的に同じ傾向でデュアル構成でKiwi Ears Allegroと聴き比べると音の広がりがありました。

そして、デスクトップモードでさらに音圧のある出力、ウォームな音が期待できるため重低音が特徴的な楽曲で迫力のある低音を楽しめました。

色々踏まえると

セールなどを活用して、今回はNICEHCK NX7 MK3 / MK4JSHiFi-VENUS / Jupiter との組み合わせを中心に色々聴いてみました。

今までよく使っていた、いわゆる元気なTRNのものや、全く別次元な鳴り方をするKiwi Ears Quintetなどでは、イヤホンなのかケーブルなのかDACなのかどの特徴か見分けがつきにくかったのですが、ソリッドなイヤホンと今回のKiwi Ears Allegroの着色要素が少ない組み合わせにすることでより、楽曲やイヤホンを楽しめるようになったのが発見でした。

仕事中や移動中に音楽を流し聴きしたい、アコースティックな音源を綺麗な音で聴きたいとなったときにKiwi Ears Allegroは今後も活躍してくれそうです。