ナレッジワーカーって何?

http://kwenchanajo.ld.infoseek.co.jp/02-nare.html
http://japan.cnet.com/column/
ncompany/story/0,2000057834,20217627,00.htm

どういうものか知りたい方は上のURLを参照。
現代社会は産業・工業社会ではなく、知識社会と位置づけられている。
これはスキルが就職するときのひとつの指標となっているところからもわかる。
しかし最近、「ナレッジワーカー」という言葉をネット・紙媒体上で見る機会が増えてきた。
私自身、スキルワーカーかというとそうではない。どちらかといえばナレッジワーカーと
言われる部類にはいるかもしれない。
「手に職」と考え、技術取得に励む日々ではあるが、Web2.0という言葉を知ったころから、
自分自身は世界中を行きかっている情報のほんの少ししか見れていないこと、そして知っておかなければならない情報を知る術を知らなかったことに不安を覚えていた。
今となっては複数のRSSや情報のフィルタリングである程度まかなえているのだが、
その矢先、目に付いた言葉が「ナレッジワーカー」である。
手続き、ルールではなく価値・意味を重視し、企業に対してではなく専門領域に帰属意識を持つというところが知識社会らしいところではないだろうか?
わかりやすく言うと、価値・意味・専門領域、それはすべて形を成さないもの。
もっといえば、人から何かの形で出力したところで、他人が理解できるとは限らないもの。
スキルは一定のレベルを指標するためのテストがあれば見ることが出来るが、
ナレッジとなると判断材料が見えてこない。
企業内でナレッジを共有するということが最近活発になっているところからも
スキルからナレッジへと重きを置くところが変わってきているのかもしれない。
しかし、企業外から人材を手に入れる際、どのようにしてナレッジを計りそして採り入れるか
その仕組み(そこにもまたナレッジがあるかもしれない)や方法を生み出すことが出来れば
今後、ナレッジというものがより重要なものとなっていく。
しかしその前に重要なことは、「ナレッジワーカー」と呼ばれる人材の流出を
どのように防ぐかである。彼らと企業に対する帰属意識がある前提で会話しても
理解してはくれない(もしくは理解した上で転企を決める)。
彼らは一体どのような理由で企業にいるのか、その意味をまず理解しなければならない。
そして、流出を防ぐためのルール作りや監督を置くのではなく、彼らが自発的に動ける環境を整えていくことが何より重要になってくる。
もう既にそれを行っている企業もあるが、日本国内を見ればまだまだこれからである。
今の社会全般に言えること、すべてを監視・ルールでコントロールしようとする風潮がある。しかし、自発を促すことの出来る社会が出来ない限り、法令順守の悪循環は終わることはない。
選択肢が増えるデメリットは自発性を薄めさせるところかもしれない。