薄くて無線対応にもできる7sKBは持ち運びに便利なので、旅行や帰省にも持って行くのですが、Choc v1のキースイッチで打鍵があまり満足できないので、最近打ち心地などが評判のいいKailh Lofree FLOW ロープロファイル GHOSTに換装して、Kailh Lofree GHOSTスイッチ対応の60%HHKBレイアウトの分割無線キーボードにしてみました。
換装する際の難点
7sKBはホットスワップのソケットがついていないので、
- 半田付けされているキースイッチの取り外し
- 新しいキースイッチを嵌め込むためにPCBのステムホールを拡張
- 半田付けと、ハンダを外した際の修復
という流れでキースイッチを交換するので、素人が簡単にできるものではあらずでした。
使った道具は
- エンジニア ハンダ吸取器 SS-02
- 丸型の棒やすり
- キムワイプ
- 疎通確認などのためのテスター
- ハンダ、ハンダゴテ
- 各種ドライバーなど
ぐらいで自作キーボードを組み立てるときに必要な道具+棒やすりというところ。
棒やすりはchoc v1キースイッチ用のステムホールより少し小さいぐらいのものが早く削れて楽でした。
Kailh Lofree GHOSTスイッチと通常のchoc v1のスイッチとの大きな違いはステムのキーキャップを差し込む部分の形状とステム自体のストロークの長さ。
トラベルはchoc v1より多いがトップハウジングの上面が高いため、通常のMX対応のキーキャップでは押し込み時に干渉しやすいのでキーキャップ本体よりもステムが長いキーキャップが扱いやすいです。
写真中央がKailh Lofree GHOSTスイッチでそのほかがchoc v1のホール。
サイズ感がかなり違うのでホールを広げてキースイッチを差し込みます。
左右にピンがなく、大きなホールと電極になる2ピンで固定するため、半田付けの際に上下左右にずれないように配慮する必要があります。
今回の交換前に過去2回、キースイッチを替えているので左側のPCBはランド周りが持たず、仕方なく手配線で繋いだところが何箇所か発生しましたが、設計がオーソドックスに作られているのでテスターがあれば結線し直すのは簡単でした。
換装を終えて、キーキャップはMX軸対応のものにするのですが、普通のキーキャップではステムよりキャップ本体が先に底付きしてしまうので、MXロープロファイル向けのChosfox CherryMX BoW Dye-Sub PBT Low Profile Keycapsを使うことにしました。
そのほか、デフォルトで入っていたアクリルプレートはステムホールを開ける際に割れる懸念があったので代わりにPORONシートを挟んでマスキングテープでキーボード側面をテープ留めして前の状態と同じようにしています。
キースイッチをGHOSTスイッチにしての感想
打鍵時の音が良くなり、choc v1と比べるとストロークの高さが確保できるので打ちやすくなった反面、今まで使ってきた中では重いほうかなという印象です。
choc v1の時と比べると全体として、厚みは出るものの、7sProと比べてもかなり薄く仕上がっているので持ち運びが便利で無線にも対応した状態なのでLOFREE FLOWよりもコンパクトでしかも分割、HHKB配列というキーボードになりました。
タイピング
iPhoneとTASCAM DR-07Xで収録したタイピング動画です。