ページからノードに移り変わるとき

今までページという単位で考えられることが多かったWeb。しかし最近、ページにとらわれないメタ、もしくはデータを基本においた方法を取るべきだと言われはじめている。
Webを紙面媒体に置き換えた場合に出てくるものがページだとすると現状のWebページで言われている情報量の上限や印刷を考慮した形式などの説明がつく。ところが、クリック、もしくは半自動でページ内がリロードできてしまう、もしくはFlashなどによって動的にコンテンツ内を移動できる動線を前提においたとき、ページという単位はさまざまな不都合な問題を引き起こす。例えば、コストの算出や構成時のやりとりなど、ページという枠にはめてしまうと作りやすい反面、表現の幅は確実に狭くなる。
Webを構成しているものはデータとそれを保管する場所そしてその場所までたどり着くまでのインフラである。この3点を結ぶノードの順路をどのような思考、もしくは論理で結びつけるかによってデータの持つ価値は変わってくる。たとえば、その順路の導き方次第では同じデータを持っているA社は有効利用できるサービスを行うことができても同じデータを持っているB社には何もできないもしくはそのデータ自体に価値を見いだせない場合も数多くある。
その点で、ユーザーの扱いやすいノードをユーザー自身がセッティングできるYouTubeやdeliciousなどは非常にうまい方法を採用している。
ページという単位での遷移の導き方では、作り手にノードのセッティングやデータ量自身が制御されてしまう。作り手が把握している部分のみを見せたい方法で見せることはできても、ユーザー自身が情報の収集方法やノードの選択を行うことはできない。
人が考えるノードのセッティングは皆同じとは限らない。そこを無数にできないとしても複数の選択肢を作ることが今後のサービス展開には必須になってくるのではないだろうか?
自分自身が学生時代に考えていたノードをセッティングする方法を近いうちに形にできそうな、そんな時代になってきました。