普段使いのかわいいメカニカルキーボードの探し方(自キーレビュー)

最近、量販店でかっこいいゲーミングキーボードや、シリーズでホワイトやピンク一色のものを目にするようになったものの、職場で使うには躊躇してしまうようなものばかりで、なかなか自分の好みやデスク周りの色に合わせてキーボードを選ぶことは難しいと思っていましたが、Pinterestでいろいろかわいかったり、かっこよかったりする自作キーボードをピンするうちに、気がつけば、沼ってました。

2021年10月頃よく使っているキーボード

かわいい、かっこいいメカニカルキーボードを探そうとすると正直なところ、日本語配列ではほぼ皆無なので、ここでは実際に購入して使っている、ANSI配列(US配列) を載せていきます。

今回5つのキーボードを紹介。
レイアウトのベースを60%にして、使いやすさやサイズ感を考えていろいろなバリエーションを試すために購入しています。

目次

自分が実際に購入して使っているもの

去年の初めはHHKBの墨モデルで黒っぽいものを使っていたのですが、いろいろ試したり、調べたりする中でMacでも普通にキーボードが使えることがわかり、メカニカルキーボードや自作キーボードを使うようになりました。

その中でも今年に入って購入したりしたものを中心にレビューを交えて掲載しています。
キースイッチやキーキャップも海外サイトなどで探すといろいろなタイプがあり、キーキャップはあまり華美だったりしない使いやすくてシンプルだったり、かわいいデザインのもの、キースイッチは軽めであまり音が大きくないものを選んでいます。

購入前に知っておきたいこと

ここで紹介しているキーボードは大半が既製品ではなく、キーボードキットなどと呼ばれる、購入者がパーツを組み合わせて完成させるキーボードのため、キーキャップやキースイッチが組み合わせたいキーボードケースのサイズに合うかどうかなど購入前に下調べする必要があります。

  • キーキャップの種類とキースイッチの種類

    キースイッチは互換性を考えるとCherryMX互換、MX互換と呼ばれるものが便利で種類が豊富にあります。
    そのキースイッチ中央の差し込み口に差し込むキーキャップも同様にCherryMX互換、MX互換であれば使うことができます。
    差し込めるがケースの枠が狭く、キーキャップが少し大きい場合などでキーを押したら戻らない、など支障が出る時があるので注意が必要な場合があります。
  • ECサイトで購入する場合の決済方法・PayPal?

    国内サイトでSNSなどでも紹介、レビューしたことなどが掲載されているところは何かあっても問題が発生しても日本語で対応できるのですが、海外サイトの場合、基本的に英語でのやりとりになります。
    また、配送なども日本と違い、外装が崩れて届いたり、遅延していてどこにあるかわからないなどといったトラブルもあるので事前に下調べやレビューを見て判断する必要があります。
    決済ではカード決済が可能な場合もカード会社があらかじめブロックしていたりする場合もあるのでPayPalなどを経由して万が一の保証が受けられる状態で購入することをお勧めします。
  • ECサイトから届くまでの配送方法・関税

    日本では、配送後中1,2日で届くのが普通ですが、海外からの発送の場合は一度日本へ発送する荷物を拠点に集約して発送、税関手続きや空輸の遅延などで早くても1,2週間かかることがほとんどです。
    また、購入時の送料を含んだ金額が16,666円以上になると関税がかかるので注意が必要です。

DROP + OLKB PLANCK MECHANICAL KEYBOARD KIT V6

(※使用するためにはキーボード本体とキーレイアウトに合うキーキャップ・キースイッチが必要)
キーキャップとキースイッチが別売りの40%レイアウトキーボード。
DROPというアメリカのガジェット系のEC/グループ購入サイトで買えるキーボードです。

PLANCKの購入先とレビュー

現状は中古であればメルカリなどでもたまに出ているのですが、DROPというECサイト限定の状態で、本体購入時にオプションにあったキーキャップも合わせて購入。
購入の際は送料含めた合計金額が16,666円以上になると関税が別途かかるので注意が必要です(割引されていたりするとキーキャップと一緒でも大丈夫な期間があったりします)。

ケースはグレイのミドルの高さのもので、キースイッチはAliExpressでEPOMAKER(後述のGK61XSなどのメーカー)のAKKO CS Matcha Greenをまとめて購入したものを使用していて、現在売られているV6はホットスワップという半田付けを必要としない挿しこめば使えるタイプになっています。(以前は半田付けが必要だったみたいです)


キーキャップは一般的なものと違い、文字キー以外についてはOrtholinearレイアウト(1Uサイズ)に対応した、格子状のレイアウト向けのキーキャップが必要になり、今のキーキャップは購入時にオプションで追加した、薄いブルーの文字キーとそのほかグレー、黄緑、ライトパープルの4色構成のキーキャップになります。

また、レイアウトが特殊で普段、打てるキーもFnキー押しながらといった入力方法になるので、おしゃれな反面、慣れが必要になるキーボードレイアウトで、キーレイアウトの変更はプログラミングベースのため、その辺りの知識が必要になります。

使用感はアルミベースの筐体で頑丈なため打ちやすく、縦横が揃ったレイアウトなのでまだ見ないと正しく打てないものの、だんだんと慣れてきました。

PLANCKについては自作キーボードキットではかなりメジャーな製品で検索すると色々な情報があるキーボードでもあるので合うキーキャップとキースイッチが見つかれば、手を出しやすい自作キーボードキットです。
またおしゃれなPLANCKはPinterestで大量に見つかります。

購入サイト
DROP
AliExpress(EPOMAKER)

GK61XS (aluminum alloy version)

(※使用するためにはキーボード本体とキーレイアウトに合うキーキャップ・キースイッチが必要)
こちらもキーキャップとキースイッチが別売りの60%レイアウトキーボード。

カーソルキーがない61キーのタイプでカーソルキーのあるGK64XSやGK68XSというモデルもあります。
持っているのはスケルトンの外装がプラスティック製でいい感じにLEDが光る(WIN/Mac対応アプリで変更もできる)ものですが、他のパープルとグレイのモデルはアルミ外装となり、”alloy”の表記がないものは周囲の外装が一般的なキーボードのように薄いバージョン(後述のGK96XSなどのような見た目)になります。

GK61XSの購入先とレビュー

Banggoodで5/1に5/25までに配送とあったのですが、実際配送されたのは6/18でした。Banggoodで買う場合は在庫があるか、色とワイヤレスかどうか、配送下が中国かアメリカかなど確認して購入することが必要です。できればメーカーのEPOMAKERで取り扱いがあればAlkiExpressなどで購入するのが無難かもしれません。

たまにAmazonでもあるのですが、転売だからか高額です。

スケルトンモデル、アルミニウムのモデルはチルドできる折り畳みのスタンドがないので、別途ESCのキーボードスタンドのようなものがあると角度が変えられます。
使用感は至って普通の60%レイアウトキーボードでWindows、Macであれば専用のアプリケーションでキーレイアウトやバックライトの設定が細かくできます。

バックライトは日中明るいとそこまで目立たないですが、暗い場所で光らせると綺麗です。いろいろなバリエーションやスピード、光の強弱も選べ、オフにもできるのでデスクのアクセントにもなります。

現状使っているキーキャップは遊舎工房で購入したNpプロファイルという、全てのキーが同じ高さのタイプのキーキャップで文字キーは真ん中に大きな丸ゴシック調のフォントがあるキーキャップです。(AliExpressのKBDfansに同じキーキャップありました)
左右半分ぐらいで印字の色が違うところや標準以外にゲーミングなアイコンのキーがあるのでESCなどを変更したりとあそびがあるかわいい印象のキーキャップです。

キースイッチは、PLANCKなどと同様のAKKO CS Matcha Green。

このモデルは61キーでカーソルがないのですが、1キー分横幅があるGK68XSなどはカーソルキーもあるので、カーソルがないと・・・という場合はそちらがお勧めです。

購入サイト
AliExpress(EPOMAKER)
AliExpress(GK61XS 検索結果)
AliExpress(GK61XSスケルトン・グレイ・ブルー)
Banggood(GK61XSスケルトン・グレイ・ブルー)
遊舎工房(同じプロファイルの別キーキャップ)
AliExpress(同じプロファイル関連の検索結果)
AliExpress(KBDfans内のNpプロファイルキーキャップ)

KEMOVE snowfox

(※購入時についている、キーキャップとキースイッチを交換しています)

US配列でAmazonでも買える、60%レイアウトキーボード。
ケースとキーの間に黒い枠があるのが少し気に入らない(デザイン性考えるとキーキャップの選択肢が減る・・・)のですが、手に入りやすいキーボードです。

KEMOVE snowfoxの購入先とレビュー

Amazonで購入後、いろいろキースイッチやキーキャップを試すために使っており、購入時デフォルトでついているキーキャップはバックライトなどの設定ショートカットなどが印字してあるもので、キースイッチはGateronの赤軸のものでした。
現在は正規販売代理店?がAmazonで販売しているようで、中国からの発送のようでした。もしかするとまたAmazonの倉庫に在庫があれば、翌日配達なども可能になるかもしれません。

肝心の使い心地などは至って普通のBlueToothメカニカルキーボードでUSB-Cケーブルが使え、チルドスタンドもついており、オーソドックスな印象のキーボードです。
一つ残念なのは設定変更などのアプリがWindowsのみでMacに対応していないところ。

そのほか、ホットスワップに対応しているのでキースイッチも簡単に変更でき、使いやすいキーボードです。

現在つけているキーキャップはXDAプロファイルの少しレトロな色調のかわいいキーキャップでAliExpressで購入しました。文字キーの印字が濃くなくさりげないところが気に入っていて、付属のキーにカートや配信、SNS系をイメージするものがついているキーキャップです。

キースイッチはGateron Silent Whiteをつけているので打鍵時の音が静かです。
Gateron Silent Whiteは国内であれば遊舎工房、そのほかAliExpressやBanggoodなどでも取扱のある静音軸と呼ばれるものの中ではメジャーな製品です。Whiteの表記は国内だとClear、クリアと呼ばれていたりします。スプリングが軽めなのでそのほか、軽い順にレッド、ブラウン、ブラックなどがあります。

購入サイト
Amazon(茶軸タイプ)
AliExpress(検索結果)
Banggood(KEMOVE61 snowfox)
遊舎工房(Gateron Silentスイッチ)
AliExpress (Gateron Silentスイッチ)
Banggood(Gateron Silentスイッチ)
AliExpress(キーキャップ)

GK96XS

(※使用するためにはキーボード本体とキーレイアウトに合うキーキャップ・キースイッチが必要)

フルサイズを少し省略した96キーのキーボード。
最近よくあるゲーミングキーボードや自作キーボードキットはテンキーがないモデルがほとんどで、このキーボードはテンキーが左側にあるモデルも用意されている珍しいモデル。
メーカーは上で紹介しているGK61XS と同じメーカーで他にも色々なレイアウトのキーボードをリリースしています。一部で「”」 キーなどが省略されているものもあるので購入前に商品名の数字と画像の商品のキーの数が同じか(たまに違う)など確認するのが無難です。

GK96XSの購入先とレビュー

私はAliExpressで買ったのですが、EPOMAKERのインスタアカウントにあるリンクなどからでも購入できます。できればAliExpressやAmazonなどで買う場合、販売元がEPOMAKERであるかちゃんとレビューなどがついている販売元から購入することをお勧めします。またテンキーが右にあるものと左にあるものがあるので注意が必要です。

使用しているキーキャップは遊舎工房で購入した昔のAppleキーボードライクなNpプロファイルのシンプルなキーキャップ、キースイッチはFEKERのholy pandaクローンなスイッチを文字キーなどの60%レイアウトのところはスプリングを50gと少し軽いものに変更しています。

普段は60%レイアウトのキーボードを使っているのですが、確定申告や経理周り、DTPのデザインで数値を大量に入力する時などに重宝しています。

購入サイト
AliExpress(EPOMAKER)
AliExPress(EPOMAKER GK96XS)
遊舎工房(同じプロファイルの別キーキャップ)
AliExpress(同じプロファイル関連の検索結果)

7sPro

(※使用するためにはキーボード本体とキーレイアウトに合うキーキャップ・キースイッチが必要で半田付け、ねじ止めなどの組み立てが必要)

HHKBライクな60%レイアウトで分割可能な自作キーボードキット。
遊舎工房で購入したもので、別途アクリルベースを複数枚購入することで違う色味にすることも可能なキーボードです。

ベースが黒いボードなのでキーキャップもダークグレーベースの薄いピンクの印字のものを使っています。

7sProの購入先とレビュー

遊舎工房のECサイトで購入。実店舗でも展示されているので、キーボードを組み立てるのに必要なパーツや工房が空いている場合は代金は必要になるものの、レクチャーを受けながら組み立てることもできます。

私は仕事の合間に組み立てました。

このキーボードは分割キーボードなのですが、つなげて普通のHHKBレイアウトでも使えるところが特徴で、全く違和感なく普通のキーボードとしても使うことができます。
購入時のパーツで組み立てるとmicroUSB接続なものの、他にもUSB-CやBlueTooth接続を行うためのパーツを別途用意するとそれぞれで接続できるようにもできます(自分自身で組み立てが必要)。

使用しているキーキャップはAKKOのASAプロファイルBlack&Pinkとスペース付近はバラ売りのXDAプロファイル4キー分、キースイッチはAKKO CS Matcha Green。ASAプロファイルは高さのあるキーキャップで打鍵時の押し切るまでの高さがあるので押しやすく、キースイッチのスプリングを35gと軽くしているので力をかけすに打ち続けることができ、一番気に入って疲れず使えるキーボードになっています。

購入サイト
遊舎工房(7sPro)
Amazon(AKKO ASA Black&Pink)
AliExpress(EPOMAKER)

購入検討や情報を得るために見ているサイトなど

自作キーボード関連は探すといろんな情報やレビューが出てくるので実際に試さないとわからないことも多いですが、音や見た目などはYoutubeなどで見ることができます。

また、グリスをキースイッチなどに塗る「ルブ」のやり方や、分解の仕方なども解説されている動画が大量にあるので、日本語圏のものは少ないものの、見ると色々楽しいです。

自作キーボード設計・制作・参考画像関連
Self-Made Keyboards in Japan
自作キーボード温泉街の歩き方
watchmono(タグ:お前らのメカニカルキーボードを見せろよ)
Pinterest(自分のアカウントのピン)

キーボード関連のYoutubeチャンネル
:3ildcat
Hipyo Tech
rarapon/ららぽん
Keybored

利用している、日本国内のECサイト
遊舎工房
Booth(自作キーボード検索結果)< br> TALP Keyboard
ふもっふのおみせ

利用している、国外のECサイト
AliExpress
Banggood
DROP

そのほか
日本国内では、遊舎工房が秋葉原、末広町近くにあり、実際にキースイッチを試したり、キーボードキットを触ることもできます。
通販では国内サイトが海外よりも高い傾向にありますが、確実な発送や補償、海外ではすでに在庫がない製品の場合などを考えると良い選択肢になります。

大型量販店も最近キースイッチやキーボードキットなどを取り扱い始めているのでそこから探すのも選択肢かもしれません。