低音域の分離感がいいNICEHCK GreyDragon

AliExpressのセールがきっかけで手に入れたNICEHCK GreyDragon

litz type7sを線材に使用したケーブルらしいということはわかるのですがあまり情報がなく、販売価格は1万円を少し上回るぐらいでした。

いろんなイヤホンやDACで試してみたところの感想は、

  • 低音域の分離感がよい
  • 音場が広い
  • DACのベースブーストを使っても低音が潰れない

といった印象でした。

今回のメインの試聴環境はiPhone 15 Pro MaxのApple MusicをDACはKiwi ears Allegro、イヤホンはNICEHCK NX7 MK3にしています。

全体的な印象はしっかり鳴りつつ、複合素材のケーブルを使うと音が鈍くなるハイブリッドドライバーのイヤホンでない限り、6N単結晶銅ケーブルをクリアかつドンシャリ傾向にした音になるケーブルで、繊細さはあるものの基本元気な音になりました。

アンプラグドの楽曲などになるとブレスのリップの変化などがよくわかるぐらい繊細な音もしっかり聴こえ、ストリングスのアタックも程よく伝わり、EDMなどでも低音域がしっかり出るので、しっかり音が出るイヤホンであれば、色々なジャンルで使えそうな印象でした。

Tripowin Alteaと比べて

4コアの6N単結晶銅ケーブル、Tripowin Alteaと比べると音の分離が少しよく、定位がよりくっきりわかる、音場も広い印象でした。

低音域は特に音の粒がはっきりしていて聴こえやすくなる反面、定位が少し離れている中音域の音源の場合はボーカルの後ろに少し下がった印象を持ちました。

JSHiFi-Jupiterと比べて

4芯金メッキと銀メッキとグラフェン線材のJSHiFi-Jupiterと比べると、全体の音場の広がりがあり、コーラスなどの音の伸びが自然な印象で、ベースの弦の立ち上がりなどがリアルに聴こえ、しっかり聴き込みたい時に使いたくなりました。

まとめ

自分が好んで買うJSHiFi-JupiterJSHiFi-VENUSは複合素材で彩りを加えるような印象になるのですが、NICEHCK GreyDragonTripowin Alteaなど単一素材のケーブルと同じような原音には忠実にそこにさらに深みや解像度を持たせていくようなケーブルという印象を持ちました。

楽曲がどんな音で作られているのか、DACやイヤホンの特性を知りたいときにTripowin Alteaと聴き比べたりするとより差がわかるので、これからも使っていきたいケーブルです。