
KZ-AZ20とゼンハイザーBTD 600をiPhone 15 Pro Maxで使ってわかったことでは、AirPodsProで聴いた方が正直いいかもしれないような状態だったのですが、セールだったり、2pin対応のイヤホンが増えたこともあり、コネクタの交換でqdc/mmcx/2pinなどが使えるイヤホン向けBluetoothモジュール、TRNのBT30を使ってみることにしました。

日常移動中の使い心地
試しに週末の休日、東海道線で混んでいる電車内でiPhone本体はズボンに入れた状態で使ってみたところ、線路の立体交差するところや駅に入るところなどで、時折音が途切れたりするものの、問題なく使うことができました。
このTRN BT30のケースは下部がモジュール本体を埋め込む形でしまって充電できるようになっていて、全体はファスナー付きソフトケースの形状で、イヤホンが大きいものだとケースにそのまま入れられず、モジュールからイヤホンを外した状態でしまったりする必要があるので、そこだけ使いづらいところがあります。
イヤホンはNICEHCK NX7 MK4、再生アプリはSpotifyの組み合わせが自分は一番気に入っています。Kiwi ears Quintentの方が音はいいのですがイヤホン本体が大きく収まりが悪いので、できれば少し小さい筐体のイヤホンがケースに収めることも考慮すると便利です。
BTD600と使えばbluetooth対応イヤホンの中ではかなりいい音。
KZ AZシリーズでは鳴らしきれなかったTRN KirinもiPhone本体のBluetoothでは音量が足りず、力不足の手前で悩ましくなるのですが、BTD600経由で繋げば音量が少し上がるのでしっかり鳴ってくれる(といいつつTRN BT30の方が発売は先)ので、ワイヤレスイヤホンとして手持ちのTRNやNICEHCKのイヤホンを繋いで使う分には申し分ない音質でした。
KZの製品同様、外音取り込み機能はないので歩いている時などは使えないですが、日常、電車の中や室内で普通に使えるイヤホン向けBluetoothモジュールです。
USB-DAC全般と比べると
音それぞれの定位や音場などはUSB-DACを使って聴いた方が距離感が明瞭にわかり、TRN BT30の場合は近くでなっているような印象で、転送できるデータ量の違いもあるため、音場感や解像度は有線に劣るのがわかりました。
とはいえ、たとえばNICEHCK NX7 MK3とMK4の音の違いや平面磁性駆動のTRN Kirinのもつ響きといったものは聴き取れるので、日常使う分には全く問題ない音質でAirPods Proなど比べても、ドルビーアトモスを考慮しなければ良い印象でした。
日本のAmazonでTRN BT30は現状販売されていないようで、その前モデルのTRN BT20 PROは販売されているようでした。BT30はアンプ部が新たに追加されて出力が強化されているため音質も向上している代わりに、消費電力が増える影響で連続使用時間が短いようなのですが、通勤などで使う分には問題ありませんでした。
→AmazonでTRN BT30 Proの取り扱いが始まりました。
KZ-AZ20などと比べるとTRNのBT30はブーストしたりといった機能はなく、音のバリエーションに足りなさは感じるものの、2pinやmmcxに対応したアダプターがあるので手持ちの中華イヤホンをワイヤレスで手軽に使いたい場合などは非常に重宝するTWS化できるbluetoothモジュールです。
AmazonやAliExpressで取り扱いがある場合は販売元がTRNであることと商品がTRN BT20/BT20 PRO/BT20 XS/BT30など同じ見た目で様々な型番があるので注意が必要です。
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