試聴せず購入した、Dolby ATMOS対応TWSのTechnics EAH-AZ100をレビュー

磁性流体を用いたドライバーを採用したワイヤレスイヤホンのを購入したのでレビュー記事を書きました。磁性流体ドライバーは振動板の動きをより正確にコントロールすることで、より自然な音の再現を可能にする技術です。

去年、中華イヤホンにハマり、色々なイヤホンを使う中、AirPods Pro2よりも音質のいいワイヤレスが欲しいと思いつつ、価格がネックでずっと躊躇していました。

ノイズキャンセリング機能が普通に使えて、AACよりさらに高音質のコーデックに対応して音質に定評があるメーカーのものとして考えるとSONYやSENNHEISER、JBL、そしてTechnicsのAZ80あたりを候補に色々考えてました。

他の方のブログを見ていると実機を使ってレビューしていない記事がかなり出回っていて、単にSONY WF-1000XM5を推したい、360 Reality Audio対応していないので空間オーディオに対応していない(実際はDolby ATMOSで空間オーディオに対応)といった内容でスペックを他の製品と比較しただけのものも散見したので、実際に使ってみてわかったことや感じたことを中心に記事にしています。

目次

Technics EAH-AZ100に決めた理由

2025年年始早々、話題になったのレビュー動画が色々なYoutubeのチャンネルで出てきて、その中でもイヤホンをメインで扱う人たちや、前作のAZ80を気に入って使っている人たちが、低音が出ている、全体的にバランスがいいといった評価をしていたので、自分の好みではないかもしれないが、しっかり聴ける製品だと判断しました。

またFiiO BT11の登場でiPhoneでもLDACが使えるようになったのも後押しになりました。

それから発売から数日、とくにおかしな不具合などがSNSなどで見当たらなかったので、店頭で試聴して他と比べて悩んでしまう前に購入してしまいました。

日常での使用感

実際に聴いた感想はと比べると音が近く、低音は重みが伝わり、全体的に解像度が高く、音の奥行きもしっかり表現でき、分離感の良い音質で低音が前に出てくるような印象の楽曲があったりするものの、手持ちの有線イヤホンなどと比べると温厚で聴きやすい部類に入るのでは?という印象でした。

逆には単なるTWSというよりはイヤホンをつけているものの、自分がいる空間で音を鳴らすような錯覚ができるぐらい外音取り込みが自然で着け心地もキツくないのでいい音質でとなるとAZ100の方が圧倒的にいいのですが、イヤホンを耳につけたまま仕事をする、生活するとなってくるとAirPodsPro2のほうが楽な印象です。

外音取り込みはと比べると劣ってしまうのですが、外出時も違和感なく、少し取り込む音が小さいかなというところはあるものの、普通に使え、問題ない品質でした。

ただ意図的なのかもしれないのですが、車の走行音などは他の音よりもよく聞こえる印象に思いました。

サブスクについてはSpotify、Apple Music、Amazon musicなど全て良好な音質でした。

iPhone + Dolby ATMOS

はDolby ATMOSの空間オーディオに対応したのでApple MusicやAmazon Musicなどの対応楽曲を楽しむことができるようになりました。

より良い音質で違和感のないヘッドトラッキングやより音が響き渡る広い音場などが体験でき、よりさらに良い音質で、製品の紹介にある「生音質」という言葉が腑に落ちました。

Apple Music、Amazon Musicともに空間オーディオのジャンル別のプレイリストがあるので、よく聴くアーティストの音源もあるかもしれません。

FiiO BT11との接続

iPhoneでLDACを使うためにFiiO BT11を介して接続する際は、TechnicsのアプリでLDACで使える状態でマルチポイントを1つのみにする設定にしつつ、FiiO BT11をペアリング開始の状態で、iPhoneのbluetoothをオフにしてから、AZ100を耳につけた状態で左右両方をタッチしたままにしてペアリングを開始するとつながってくれました。

音量が小さい場合はAZ100本体のデフォルトでは左側を3回タップで音量が大きくなるのでそれを繰り返して音量を調節しました。

iPhoneでLDAC再生できると情報量が増えるので、音の量感や迫力が増して、AZ100の低音の強いところよりも高〜中音域の量感が増してより良いバランスでなるようになりました。

LDACをオフにする設定をアプリでする必要はありますが、AACの場合はDolby ATMOSで接続できました。ただ、直に接続していたほうが音は良いかもしれません。

余談

ノイズキャンセリングが違和感なく自然なので、集中したい、朝仕事を始めるときに音楽を流しながら使ったりしています。

周辺グッズなどについては、バッグに直に入れてしまうと汚れてしまいそうなのでで良いものが出たら使ってみようと考えています。

また、イヤーピースについては、角笛をつけたところ音がそこそこ好みだったのですが、少し耳が痛くなってしまったので、現状はデフォルトのMサイズを使っています。

これもコレイルのAl Alloyや, あたりを試してみようかと考えています。

追記、コレイルのAl Alloyを早速購入して試してみたところ、高音域の細やかな音の繊細な表現が聞こえやすくなった印象がありました。

まとめ

正直、他の人のレビューを大量に見て、メリットデメリットを天秤にかけて、これで買って後悔するなら多分TWSは自分に向いていないという結論で購入したのですが、その結果今のところ満足できるTWSでした。

過去にSONYやSENNHEISERのフラグシップモデルを使っていたわけではないので、単純にAirPods Pro2よりも確実に音質はいい、そしてノイズキャンセリングや外音取り込み機能も違和感なく使え(Anker Soundcore Liberty 4 Proなどは音質などに違和感あり)、空間オーディオに対応しているということで、自分はこのの購入に至りました。

さらに高音質となると自分にはと有線イヤホンという道が残されていそうなのですが、しばらくはこので音楽を楽しんでいきます。

また、今回音の傾向についてはあえて書きませんでした。

色々聴いていて違和感があるものがなかったことがその理由で、自分は使わずダイレクトのままが好きですが、アプリで操作できるEQで大半はカバーできると思います。

もっとマニアックな音の追求がしたいときは、やはり、有線イヤホン+リケーブル+DACという構成が楽しいですが、日常手軽に使えるTWSとしては自分の中では過去一のイヤホンでした。

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