1年ぐらい前に掲載した「メカニカルキーボードや自作キーボードでとりあえず最初からやる静音化対策のあれこれ」のアクセスが毎日あるので当時やっていたところからかなりブラッシュアップして現状に至るのでほぼ毎度やっていることをまとめておきます。
具体的な事例についてはキーボード静音化・打鍵改善にて掲載しています。
キースイッチのルブ
今のところDUROCK daybreakというファクトリールブ済みのサイレントリニア軸以外は全てハウジング・ステム・スプリングをルブしています。
ハウジングやステムは、Krytox GPL 205、サラサラした素材の場合は、tribosys 3204。
スプリングはKrytox GPL 105を使っています。
キースイッチを押した後戻るときの音が気になる場合はサイレントスイッチやEverglide Aqua Kingをルブするとよりスムーズな押し心地が得られるのでおすすめです。
マウントプレートとPCB間のシリコン・PORONシート追加
サンドイッチ構造だったり、ケースがあってもマウントプレートとPCBの間に空間がある場合はシリコンシートやPORONシートを敷いてデザインナイフなどでキースイッチなどの場所を切り抜いて、キースイッチ間の隙間が埋まるようにして、打鍵時の音を吸収させるようにしています。
シリコンシートの方が重いので、底打ちなどの音まで響く印象で、個人的にはPORONシートがおすすめです。
PCBとボトムプレート間のPORONシート追加
マウントプレートとPCBの間に敷く時より、効果は低いですが、底打ち時の反響音を減らす目的でキースイッチソケットとシートが設置する厚みのシートを挟めるよう、適度にカットして使用しています。
また、サンドイッチ構造のキーボードの場合はPORONシートに加えてマスキングテープを側面に貼ることで見た目の保護と更なる共振の防止をしています。
その他
静音化に直接繋がらないものの、アクリルのミドルプレートを追加すると打鍵時の反響が抑えられ、またアクリルの良い響きが得られるのでプレートのデータがある場合は遊舎工房のサービスなどを利用して調達・取り付けると改善につながります。
そして、ここに載せてきた静音化の対応をより効果的にしたい場合は、キーボード本体の底に貼り付けたシリコンゴムなどをとった上でキッチンのまな板の下などに敷いて使うシリコンシートをデスクマットがわりに敷いて使うことをお勧めします。
滑りにくくなる使用感が苦手な場合は無理ですが、確実な反響を抑え、ズレも抑えた環境が整います。
自作キーボードを組み立て始めてから1年ほど立った今の状態でこのような感じですが、また1年後変わっているかもしれないのでその時はまた記事としてまとめていきたいと思います。