
今までアンプも搭載されているCS43191を使用したドングルDACを使っていたものの、さまざまなメーカーから出ているアンプ部は備えないCS43198を搭載したドングルDACも使ってみたいと思い、機能が多く価格も安いTRN TE Proを購入しました。
音の減退を変更できるフィルターやゲインの調整、S/PDIFなどが用意され、本体の液晶を見ながら操作でき、扱いやすいドングルDACです。
音はボーカルと楽器の分離がよく、ベースメントのエフェクトなどはしっかりと再現され音場や奥行きが感じられました。出力については民生用の一般的なヘッドホンは普通に鳴らすことができ、力不足を感じるようなことはないものの、最大音量は手持ちのDACのなかでは小さい方かもしれない。という印象でした。
操作方法

TRN TE Proの側面にボタンがあり、左から「M」「+」「-」と3つのボタンがあり、ディスプレイが非表示の状態で「M」ボタンを1度長押しするとディスプレイが表示され、さらに「M」ボタンを1度長押しすると操作できるメニューになります。

そこから、「M」ボタンを1度押すごとに、

「LEVEL(音量レベル)」

「ADJ-L/R(左右の出力バランス)」

「FLT(フィルター)」

「DAC OM(動作モードの設定)」

「S/PDIF(3.5mmジャックへのS/PDIF出力の有無)」

「H-DEPOP(ポップノイズ制御)」

「DISP BN(ディスプレイの明るさ)」

「DISP ROT(表示の上下回転)」

「OFF-DISP(ディスプレイ表示時間)」

「HID KEY(ディスプレイ非表示時の操作)」

「UAD FE(ファームウェアバージョン)」

「RST DEF(リセット/切り替えで即リセットされる)」
の順に切り替わり、表示されているメニューについて、「+」と「-」ボタンを押すことで設定を変更することができます。
BQEYZ Winter Ultra などでホワイトノイズが気になる場合
BQEYZ Winter Ultraの標準のケーブルでは気にならなかったものの、JSHiFi-VENUSなどにリケーブルした際、フィルターを指定しない場合に無音時のホワイトノイズが気になってしまうのですが、何かフィルターを設定する(NON OS以外を選択する)とそのノイズは無くなりました。
FiiO KA13との比較
似たスペックで手持ちのものとしてFiiO KA13と聴き比べてみました。
操作周りで大きく変わるところはAndroidアプリでのみKA13はフィルターなどの設定が可能で、TRN TE Proは本体のボタンで設定可能というところ。
音量はFiiO KA13の方が大きいが、音の特徴としてはTRN TE Proのほうが全体的に明るく、分離感が良い印象。
いくつかのイヤホンで試したところ、KZ AS16 Pro XではFiiO KA13のほうが中音域の流量が強く、低音が出ていました。それとは対照的にNICEHCK F1 PROでは全体的にTRN TE Proの方が音の広がりや立ち上がり、分離感もよかったので、イヤホンの特性によって、どちらが好みか分かれそうな印象になりました。
いろいろ聴き比べていく中で、TRN TE ProとFiiO KA13の違いからFiiOらしさを垣間見ることができました。
まとめ
TRN TE Proは最初に買うドングルDACとしてお勧めできる製品で、単独で設定変更できるので、スマホやパソコンで使用する際も扱いやすく、価格も1万円台前半で購入でき、音も癖のある特徴がでることもないので非常に使いやすいドングル型DACでした。
私がiPhoneでSpotify使う際に、一番落ち着いた組み合わせはJSHiFi-VENUSとNICEHCK NX7 MK4でした。
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