iBasso DC07PRO、フラット・ニュートラルを極めるドングルDACのレビュー

という2つのドングルDACをメインに使っており、それらとは全く違う、あまり味付けをしないフラット・ニュートラルと呼べるものがほしかったので、CS43131を4つ搭載しているとケーブルのを購入しました。

販売開始から2年近く経っている製品ですが、率直な使用感としては、デジタルデータをフラットに整理してストレートに出力するような、生真面目な対応をしてくれるドングルDACで、限りなくクリーンで歪まない状態で音を届けてくれる印象がありました。そのため、リケーブルやイヤホンの違いによる変化が明瞭になり、比較レビューや特性の言語化といった用途でも非常に役立つ一台となりそうです。

使用において、もしスマートフォンで歪みを感じる場合は、イヤホンのドライバーの限界か、あるいはバックグラウンドアプリの負荷が影響している可能性があり、後者の場合はアプリを終了させることで改善に向かうことがあります。

また、を使って給電することで中音域の量感が増え、表現が豊かになる傾向があり、この効果が本機のポテンシャルの底上げを期待させてくれます。

この製品はカバーが付属していないのでを別途購入して使用しています。

目次

BQEYZ Winter Ultra (NICEHCK SnowLuna)

()との組み合わせでは、骨伝導ドライバーを使用したハイブリッド構成にも関わらず、自然な出力のように聴こえ、ボーカルと楽器の分離感がよく、ブレスやリップも聞き取りやすい傾向がありました。音の広がりもしっかり表現され、サスティーンなどの減衰も自然な印象でした。

iBasso CB19/CB19Cによる外部給電の変化は、音量が増すところ以外は他のイヤホンに比べるとわずかな差に留まり、中音域が持ち上がるというよりは、中高域まで含めて全体的に音圧が上がるような印象でした。単体接続でも十分に安定した出力が得られる組み合わせだと判断できそうです。

ZiiGaat Horizon (Tripowin Altea)

(Tripowin Altea)との組み合わせでは、サブベースの迫力がしっかり出つつも、高音域がドライな音はドライなままストイックに出力される傾向がありました。iBasso CB19/CB19Cを使って給電することで中音域の量感が増え、ドンシャリ傾向からニュートラルな傾向へと変化し、非常に安定した再生が可能になる印象でした。

Kiwi Ears Orchestra Lite (Tripowin Altea)

(Tripowin Altea)との組み合わせでは、ギターのストロークや運指の音もしっかり聞こえ、左右の分離や定位が明瞭にわかる印象でした。iBasso CB19/CB19Cを使って給電することで中低音域が持ち上がり、より音圧のある音になる反面、音の分離感は少し削がれる傾向がありました。より分析寄りのリスニングには通常の接続、迫力や音圧を求める場合は外部給電といった使い分けが必要な印象でした。

DUNU ITO (デフォルトケーブル)

(デフォルトケーブル)との組み合わせでは、音のディテールの強弱や定位の移動が非常にリズミカルで、迫力のある表現になる印象でした。音の伸びも素晴らしく、単なるドンシャリ傾向のイヤホンというより、ダイナミックに音色を出すイヤホンという印象に変わりました。

iBasso CB19/CB19Cを使って再生すると、全体的にクリアかつしっかりしたサブベースという音に変化したため、給電なしの状態でも十分に鳴らしきれるイヤホンであることがよくわかる結果となりました。

AFUL PERFORMER 5+2 (JSHiFi-Butterfly)

()との組み合わせでは、他のイヤホンと比べると音の距離感が近く感じられ、音の広がりや伸びが顕著で、音に囲まれたような印象になりました。一方で、分離感自体は少し甘くなる傾向にありました。ボーカルと楽器の分離自体はよく、歌声をメインにしっかり聴きたい場合の選択肢になるという印象でした。

iBasso CB19/CB19Cを使って給電することで中低音域が持ち上がり、若干音がこもり気味になるほどボリューミーになりますが、サブベースの迫力がほしいときには非常に活躍してくれる組み合わせでした。

まとめ

イヤホンやケーブルの特性を明瞭に描き出し、楽曲の原音に忠実な再生ができるドングルDACとして、ノイズの少ない設計のDC07PROは非常にメリットがある製品でした。

FIIO BTR17のような元気な印象や、音色が美しいCayin RU7といった特定の特色を持つDACとはまた違う、フラットでニュートラルな立ち位置の使いやすい一台といった形になります。

フルBAのモデルやハイブリッド構成、あるいはニュートラルな特性のイヤホンと組み合わせることで、ストイックに楽曲を楽しめる環境を作り上げることができそうです。

関連記事の一覧