手持ちのDACが採用しているものはCS43191やES9028Q2Mで昨年〜今年にかけて多くの製品で採用されているCS43198を搭載しているものがなかったので、購入検討を兼ねてAmazonで見つけたものを簡素ながらまとめてみました。(2024年9月)
尚、独立ボリュームの有無については確信がないので今回は公式サイトなどで製品説明が掲載してあるものについては言及しています。
ドングル型USB DAC
サイズがドングルと呼べない大きさのものもありますが、バッテリーを内蔵せず、USB接続の給電で動作するものをまとめました。
ONIX Alpha XI1
2024年9月に発売開始されたOnixのUSBドングルタイプのDAC。
UA2.0 & UAC1.0ゲームモードに対応していて、音楽だけでなくゲーミング分野にも視点を置いた製品のようでした。
最大出力(インピーダンス): 500mW(32Ω)
出力周波数範囲: 記載なし
PCM:768kHz 32bit、DSD256
SNR(4.4mm): 125dB(32Ω)
4.4mmバランス対応: ○
ディスプレイ: ○
デジタルフィルターor イコライザー調整機能: ○ (Androidアプリ)
AFUL SnowyNight
多数のハイブリッドIEM製品があるAFUL社の綺麗な表面の装飾デザインとシンプルな操作ボタン構成のUSB-DAC。
最大出力(インピーダンス): 300mW(32Ω)
出力周波数範囲: 20Hz – 20kHz
PCM:786kHz 32bit、DSD256
SNR(4.4mm): 130dB
4.4mmバランス対応: ○
ディスプレイ: ×
デジタルフィルターor イコライザー調整機能: ×
SHANLING H0
まだあまり日本国内で情報が少ないSHANLINGのUSB-DAC。
補助電源がいらないのでドングルDACで紹介していますが、H2の高さを減らしたような筐体でデスクトップユースな宣材写真が多い印象でした。
(2024年9月現在、国内で取り扱いのある量販店がなく、公式の製品一覧に表示がないところに留意)
最大出力(インピーダンス): 690mW(32Ω?)
出力周波数範囲: ハイレゾ再生認定品
PCM:768kHz 32bit、DSD526
SNR(4.4mm): 125dB(32Ω)
4.4mmバランス対応: ○
ディスプレイ: ○
デジタルフィルターor イコライザー調整機能: ○(Androidアプリ)
Astell&Kern AK HC2
Astell&KernのUSB-Cケーブルが直付けになったタイプのドングルDAC。
3.5mmジャックを搭載しない4.4mmのみ、本体にコントロールボタンは存在せず、ノイズを極力抑えるための設計を行なったシンプルな構成が特徴。
最大出力(インピーダンス): 300mW(32Ω)
出力周波数範囲: ハイレゾ再生認定品
PCM:768kHz 32bit、DSD256
SNR(4.4mm): 122dB
4.4mmバランス対応: ○
ディスプレイ: ×
デジタルフィルターor イコライザー調整機能: ×
FiiO KA5
同じサイズ感で後発のKA13(CS43131)やKA17(ES9069Q)があり、KA15の発売も間近となっている昨年発売の製品で現状生産完了している。
最大出力(インピーダンス): 265mW(32Ω)
出力周波数範囲: ハイレゾ再生認定品
PCM:768kHz 32bit、DSD256
SNR/DNR(4.4mm): 128dB (32Ω)
4.4mmバランス対応: ○
ディスプレイ: ○
デジタルフィルターor イコライザー調整機能: ○
SUPERTFZ DECO.5
UA2.0 & UAC1.0ゲームモードに対応(本体ボタン操作とケーブルの差し込みで切り替え)、デジタルフィルターも搭載したシンプルながら扱いやすい製品。
最大出力(インピーダンス): 240mW(32Ω)
出力周波数範囲: 20Hz-80kHz
PCM:768kHz 32bit、DSD256
SNR/DNR(4.4mm): 130dB (32Ω)
4.4mmバランス対応: ○
ディスプレイ: ×
デジタルフィルターor イコライザー調整機能: ○
TANCHJIM Luna
国内の量販店では取り扱いのないTANCHJIM社のドングルDAC。アルミニウム合金 CNC 一体成形による筐体と超低ノイズ謳う高音質設計回路が強みの製品で、フラッグシップコンフィギュレーションという背面の装飾が入ったモデルがある。
最大出力(インピーダンス): 285mW(32Ω)
出力周波数範囲: 20Hz-80kHz
PCM:768kHz 32bit、DSD256
SNR/DNR(4.4mm): 132dB (32Ω)
4.4mmバランス対応: ○
ディスプレイ: ×
デジタルフィルターor イコライザー調整機能: ×
TRN-TE Pro
低価格帯のイヤホンでKZとともに定評のあるTRNのドングルDAC。3.5mmジャック側はS/PDIF出力に対応している。
最大出力(インピーダンス): 240mW(32Ω)
出力周波数範囲: 記載なし
PCM:768kHz 32bit、DSD256
SNR/DNR(4.4mm): 130dB (32Ω)
4.4mmバランス対応: ○
ディスプレイ: ○
デジタルフィルターor イコライザー調整機能: ○
qdc QD1
自社のイヤホンをスマホからPC、ゲーム機で使う際に性能を十分に引き出すために開発されたUSB-DAC。eスポーツモード(UAC 1.0)と初期設定のMusicモード(UAC2.0)の2つのモードを備え、音楽からゲーミングまで対応している。
最大出力(インピーダンス): 約500mW (32Ω) / 4Vrms(バランス)
出力周波数範囲: 記載なし
PCM:768kHz 32bit、DSD256
SNR/DNR(4.4mm): 130dB
4.4mmバランス対応: ○
ディスプレイ: ×
デジタルフィルターor イコライザー調整機能: ×
Kingdom EPZ TP50
Kingdom EPZ TPシリーズの上位機種で本体装備の機能はディスプレイを見ながら操作できるようになっている模様。3.5mmジャック側はS/PDIF出力に対応している。
最大出力(インピーダンス): 240mW(32Ω)
出力周波数範囲: 20Hz‐80Khz
PCM:768kHz 32bit、DSD256
SNR/DNR(4.4mm): 130 dB (32Ω)
4.4mmバランス対応: ○
ディスプレイ: ○
デジタルフィルターor イコライザー調整機能: ×
DUNU DTC800
DUNU社のフラグシップモデルのUSB-DAC。個性的なフォルムとシンプルな機能を備えた製品。
最大出力(インピーダンス): 450mW(32Ω)
出力周波数範囲: 20Hz‐80Khz
PCM:384kHz 32bit、DSD256
SNR/DNR(4.4mm): 126dB (32Ω)
4.4mmバランス対応: ○
ディスプレイ: ×
デジタルフィルターor イコライザー調整機能: ×
水月雨 MOONDROP MOONRIVER2-Ti
チタン合金を筐体に使った特徴的なデザインのUSB-DACで独立した100段階のボリュームを備えている。
最大出力(インピーダンス): 約500mW (32Ω) / 4Vrms(バランス)
出力周波数範囲: 7Hz‐85,000Hz
PCM:768kHz 32bit、DSD256
SNR/DNR(4.4mm): 131dB (32Ω)
4.4mmバランス対応: ○
ディスプレイ: ×
デジタルフィルターor イコライザー調整機能: ×
据え置き型DAC
調べてみると据え置き型でも採用されているものがあるものの、セパレートタイプでDACとアンプが別々のものなどは省き、3万円以下の価格帯のものを調べました。
FIIO K11
FiiOの据え置き型のなかで入門・エントリーモデルにあたる製品。光デジタル入力と同軸デジタルの入出力、RCA出力を持った、汎用性の高い製品。
最大出力(インピーダンス): 約400mW (40Ω) / 4Vrms(バランス)
出力周波数範囲: 7Hz‐85,000Hz
PCM:768kHz 32bit、DSD256
SNR/DNR(4.4mm): 131dB (32Ω)
4.4mmバランス対応: ○
ディスプレイ: ○
デジタルフィルターor イコライザー調整機能: ×
今回調べても据え置きでCS43198を採用したものがなかなか出てこなかったのですが、他のチップを使ったものは数多く出ていたので、今後気になるもの見つけ次第追記します。
まとめ
今回調べた製品はほとんどが3万円以下、ドングルDACでは1万円台前半の製品も多く、CS43198を採用した中で独立したボリュームやS/PDIF出力に対応しているかといった機能面の違いと実際に聴いた音が製品が違うとどの程度違うのか?価格によって何が変わるのか・・・など気になると試聴しないと選べなくなってしまいそうですが、CS43191を採用した製品との違いも気になるので、一つ何か買ってみようと考えています。