有線イヤホンをTWS化するbluetoothモジュールの TRN BT30 PROのレビュー

有線イヤホンをTWS化するbluetoothモジュールのTRN BT30を購入後すぐぐらいにTRN BT30 PROが発売され気になっていたのですが、ブラックフライデー期間にAmazonで取扱が始まったので購入してみました。

TRN BT30も同様なのですが、iPhoneで使う場合は、SENNHEISER BTD600を介した時よりも直に接続した方が音がよいので、特に追加でオーディオレシーバーを追加したりせず使うことをお勧めします。

目次

音質について

音質は使うイヤホンによって左右されるところではありますが、NICEHCK NX8などを使用するとハイレゾに対応した楽曲では音域や繊細さが多少削がれるところはあるものの、概ね良好な音質のまま聴くことができました。他いくつか手持ちのイヤホンを試したところでは・・・

Kiwi Ears QuintentにおいてはSpotify、Apple Music、Amazon Music全てで特に気になるようなところはなく、しっかりハイブリッドを生かした音を体感でき、手持ちのイヤホンの中で一番いい音でした。

NICEHCK F1 PROは試してみたところ少し力不足なのか音量が少し小さいところと、音がこもり気味になる印象でした。

DUNU TITAN Sは繊細さは少しおさまりつつも、少し迫力が出るようになりました。

ホワイトノイズはNICEHCK NX8でほんのわずかあるものの、日常使いには気にならない程度でBQEYZ Winter Ultraでは少し気になる程度でした。Kiwi Ears Quintentでは感じられませんでした。

TRN BT30との違い

ケースがソフトケースからハードケースになり、接続できるイヤホンのプラグはqdc/0.78/mmcxの3種が使えるように初めからアダプターが付属しているところが大きな違いでした。写真左がTRN BT30 PRO、右がTRN BT30。

そのほか本体自体が少し重くなったところと磁力が強くなった印象で、ケースにしまう際、真ん中の方に磁力で引き寄せられるようになりました。

音質面では、音量が増すとともにより繊細な表現ができるようになり、高音域と低音域で音域が広がった印象がありました。写真左がTRN BT30 PRO、右がTRN BT30。

KZ AZ20との違い

iPhone単体と接続した場合は、KZ AZ20と音質面では、TRN BT30 PROのほうが音の分離感や迫力がしっかり出ている印象でした。写真左がTRN BT30 PRO、右がKZ AZ20。

逆にSENNHEISER BTD600を介した時のQCC5171とTRN BT30 PROに搭載されたQCC3040との差は歴然で、音量、音質とも、KZ AZ20の方が良い結果でした。

オーディオアダプターなどでAAC以外のコーデックを使おうとするとKZ AZ20の方が音質がいい場面はあるものの、0.78pin, qdc, mmcxの3種類のプラグに対応していたり、価格が安いなど、TRN BT30 PROのほうが気軽に使いたい場合のメリットは多いと思います。

本体サイズはKZ AZ20の方が細身であるものの、qdcのみの展開なので、2pin仕様のイヤホンを使う場合はqdcから2pinに変換するアダプターが別途必要になります。

今後追加する予定

SENNHEISER BTD600との相性(予定)

FiiO BT11との相性(予定)

まとめ

TRN BT30と比べ、音質面でかなりよくなった印象で、今まで有線で仕事中に使っていたイヤホンをこれでTWS運用したくなるぐらい常用できる音質でした。

bluetoothのオーディオデバイスとして捉えるとマルチポイントに対応していなかったり、ゲームモードのようなコーデックの切り替えができないなど不自由なところもありますが、価格が5千円程度というところとiPhoneに接続した際のAACではあるものの、音質のクオリティがいいことを考えると、有線で使っているイヤホンを手軽にTWS化する選択肢としてお勧めしたいbluetoothモジュールです。

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