マスキングテープを使って自作キーボードを装飾するときのコツ

自作キーボードを使い始めたときに、欲しいと思ったキーボードのプレートはほとんど黒のもので、もっとカラフルな見た目にしたいと思い立って始めたのがマスキングテープを使った装飾でした。

元々マスキングテープは貼って剥がせるカラフルなテープ、もしくは塗装時のマスキングに使うテープぐらいの印象だったのですが、実際に好みのものを探し、試行錯誤して使うと塗装よりも簡素で見栄えもよくなることが実感できたので、どんなマスキングテープを選んでいるか、どういったところを気をつけて貼っているかなどをまとめてみました。

使うマスキングテープはほぼカモ井加工紙の「mt」で統一

DIYショップや文房具を扱うフロア、雑貨屋さんにいくとさまざまなマスキングテープが売られており、種類も柄も数多くあるのですが、自分が好んで使っているのはマスキングテープはカモ井加工紙の「mt」です。(Amazonの専門ストア

流通量が多く、基本的に素材感も変わらないので扱いやすく、店頭になくても公式の通販サイトで確実に手に入るところが使いやすいです。

また、柄の種類や幅が複数用意されており、貼る際のパターンやサイズなどに最適なものを選べるところも魅力の一つです。

発色を良くするための工夫

マスキングテープを貼る際、テープ自体は薄く若干裏の色を透過してしまうため、黒いプレートに白いマスキングテープを貼っても真っ白にならなかったり、明るい色が多い柄のテープを貼っても発色がよくならない、もしくは元々の柄や印字があると見えたりするので、塗装同様にサーフェイサー、下地のためのマスキングテープを貼って、発色が良くなるように調整します。

例えば上の写真では、ライトグレーの模様なので元々ダーク系のプレートの裏地をメタリックなシルバーにして明るいグレーがしっかり明るいままになるよう調整しています。

テキスタイルを活用した貼りかた

マスキングテープには単色のものもあれば、何かのテキスタイルを利用して作られた柄物があり、必ず反復しているので、同じ模様が来るところで柄に沿って貼る位置をうまく合わせれば、きれいに模様が続いているように貼ることができ、テキスタイルの布地のように大きな面に対応することができます。

テープの幅などの問題で反復しているが、違う柄が一方方向に有る場合などは上記のように重ねてしまうことで模様の反復を保持して展開できます。

テープの左右でデザインが綺麗に反復する場合は貼る面の真ん中から貼る、端から貼るのどちらかを決める場合にシンメトリーを意識して展開すると左右対称の模様が作りやすくなります。

複数の面をマスキングテープで装飾する場合

トッププレートとマウントプレートが分かれていたりする場合は、それぞれの模様を変えて変化を持すと映えやすくなります。
マウントプレート側はキースイッチをつけると貼っている面がかなり隠れてしまうので、あえてトッププレートに貼っているものより、明るいものや派手なものなどを貼ると目につきやすくなります。

上記写真のGRIN Type-Rの場合はmtのウイリアムモリスの同じシリーズで柄を選んでおり、トッププレートの細い余白に細かいペイズリーのデザイン、マウントプレートにはさらに柄の大きなデザインのテープを使い、全体のトーンを合わせることを意識して貼っています。

マスキングテープをカットするのに便利なもの

マスキングテープを貼る際、きれいにカットするのに便利なのがカッターマットとデザインナイフ、もしくはアートナイフと呼ばれる替え刃式のカッターナイフです。

プレートの側面をカットする場合は普通の刃、キースイッチのホールの中をカットする場合は平刃(対応するカッター本体が必要)を使っています。

使い方はこのブログでPORONシートを切っているときなどと変わらないので、ほかの記事など見ていただけると要領がなんとなく掴めると思います。

最後に

設計者の意図に沿わない場合もありますが、マスキングテープを使って自作キーボードなどを装飾することで自分の使いたい色に変えたり、自分の好きなキーキャップに合うデザインに仕上げたりと言った、見た目の変化と、マスキングテープの厚みが加わることでキースイッチのブレが減り、打鍵に良い影響を与えてくれることもあるので、ポリカーボネイトやアクリルのプレートにはあまり向かないですが、FR4などのプレートを使っている場合に、ぜひ一度興味のある方は試して欲しいです。

マスキングテープ「mt(エムティー)」公式販売サイト

Amazonのストア