沼らずに済むかもしれないKiwi Ears Orchestra Liteのレビュー

最近ドンシャリから離れた、どちらかと言えばハーマンカーブ寄りのイヤホンを聴くようになったので、を購入してみました。

音の特徴を言葉にすると、足さない、引かない、ニュートラル。

さまざまな細かな音までしっかり届く繊細さと実直さを兼ね備えたイヤホンで、様々なジャンルに対応し、その上で忠実に音を再生してくれるような印象で、リケーブルや使用するDACの個性がよくわかるイヤホンです。

目次

DACでの使用感

の有線と

BTR17で使ってみた感想は、デスクトップモードを使うとニュートラルな印象にパワーが加わったFIIOらしさが垣間見える音になる印象がありました。

この印象を踏まえた上でK11R2Rを比べるとR2Rラダーを使用した状態の音が音色と呼べるような状態になり、Orchestra Liteの「Orchestra」の名称の由来が楽しめるような音に変わる印象があり、長時間聴いていられるイヤホンでした。

音の特徴を端的に捉えると、例えば、Amelie Lens – Exhale – NT89 Remixの終盤などを比較すると、BTR17ではレコードのヒスノイズのような音もしっかり角がたったように多少目立つ印象になるが、K11R2Rでは少し角が取れて、耳障りな成分が少し消えたような聴きやすい印象となりました。テクノなどグルーブ感や躍動感を楽しみたい場合はBTR17がおすすめです。

リケーブルの組み合わせ

いくつか使えそうなリケーブルについて一言レビューを書いてみました。

  • ニュートラルでイヤホンやケーブルの特性が気にならず、音楽を聴ける、ただただ聴ける環境になる
  • イヤホン付属の3.5mmではなく、4.4mmを使いたい場合、これを使えばまず間違いないと言える6N単結晶銅を使用したケーブル

  • Tripowin Alteaに力強さを加えたように厚みと迫力が増える

  • 全体的に中心に音がまとまったような、音の分離感と定位はあるが距離感が近くなる。

  • AFUL PERFORMER 5+2にTripowin Alteaを繋いだときのような傾向になる

微妙な組み合わせだった・・・

個人的にというよりは性能面で相性が悪い組み合わせということで載せてみました。

  • 高音が刺さるとともに、中音域などが少し迫力が落ちたような印象

  • 低音の迫力が増えて全体的に重い印象になってしまう

KZ AZ20とQCC Dongle Proとの組み合わせ

やはり、試してみなければ・・・ということで、KZ AZ20とQCC Dongle Proとの組み合わせ。

実際に聴いてみると耳から少し離れたところに定位があり、音の分離感は程よくよい。ドンシャリの傾向が少し出るものの中低音域がしっかり出ているので全体としてウォームな方向に変化してくれました。

また、ただウォームになるだけでなく、バンド系のピッキングやキーボード関連の音などもしっかり聴き分けられるアタックなどの解像度があるのでサブベースが主体になるような楽曲でない限りはオールマイティに使えそうです。

FIIO KA13とTRN TRE Pro

FIIO KA13

デスクトップモードにすると迫力などが増すとともにドンシャリ気味に。ボーカル以外の音が持ち上がるので、少しボーカルが埋もれる印象でした。

TRN TRE Pro

ブレスやリップ、少し高音のノイズなどが際立ち、リバーブの残像感が少し収まる傾向がありました。CD時代の楽曲よりもストリーミング時代の音源向けな印象があるDACでした。しかし少々出力が足りない・・・

BQEYZ Linという一つの正解

ドングルDACでなかなか鳴らしきれないか、ドンシャリになるなと思っていたら、は銀をコードの素材に使っていることもあり、高音域が少したつんですが、これがなぜか、サ音が刺さらない絶妙な状態で、且つ、煌びやかな音になってくれるので、低音の迫力は期待できないですが、一つの正解を見つけたような印象です。

純粋にイヤホンで音楽を聴くを楽しむためのKiwi Ears Orchestra Lite

正直なところ、バッテリーを持たないドングルDACで使うのはあまりお勧めできないものの、FIIO K11 R2RやBTR17、飛び道具的なKZ AZ20などでケーブルを単結晶銅などクセのないものを選ぶことで純粋に音楽を楽しむことができるイヤホンであると言えます。個人的に3万円台あたりの価格帯で、まず最初に試して欲しい、これだけであればきっと沼らずに済むかもしれないイヤホンです。

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