JailbreakedのiPhone iPod touchは違法ではない?

日経BP社のサイト IT proに掲載された
「iPhoneのJailbreakは違法にあらず、DMCA見直しで適用免除に 」
によると、米Appleのスマートフォン「iPhone」のプロテクトを解除する行為(Jailbreak)は同法の追及を受けないことになったとのこと。
これにより、合法的に取得したアプリケーションをJailBreakした端末であってもつかうことができるようになる。
現在、iOS4のアップデートやそれに対応したJailbreakツールのリリースが相次いでいる中、Jailbreakも一般化するのか注目したいところ。

ネット上にデータを保存するサービスは違法?

とある裁判の判決(毎日新聞ニュース)
最近、海外のニュースでは裁判官、裁判員のリテラシーの低さが原因で厳正な判決ができない判断ができない実例が出てきている。
今回の例では「システムの中枢になるサーバーは同社が所有、管理しており、同社にとってユーザーは不特定の者。複製と公衆(不特定多数)への送信の行為主体は同社だ」としている。
ユーザーを不特定の者としているところに根拠があるのか、どうなのか真意はつかめないが、少なくともユーザーを特定した上で行うサービスということは明確なので、ユーザー個人の範囲を超えない使用という特定できる状態での使用を違法としたことになる。
しかし、外部にあるストレージと屋内にあるストレージ、それぞれネットにつながっている状態であればどちらも違法になるのだろうか?著作権保護という枠を超え、個人情報に関わる個人の保管しているものに対して企業や団体が把握する必要があるのだろうか?
そこまでを考えて出した判決とは思えない。
この判決をそのまま善とした場合、さまざまなサービスに支障が出てくる。たとえばメールサービスや他のストレージサービスでも該当してしまう。不正利用を助長しているという点を強調するだけで違法とできるのか、できないのかが焦点になるべきところをファイルの保管サービスそのものを違法としてしまったこの判決は、今後JASRACや音楽業界の本音を映し出す先駆けとなり、時代の流れを受け入れられない人たちをより際だたせるものになる。
己の視認できる範囲でしか物事を理解しようとしない人に「ネット」という広大な情報領域の概念やしくみを理解できるのだろうか?そして理解しようとしない人が他人を裁くことなどできるだろうか?