薄型メカニカルキーボードのVORTEX Pok3r v2を静音化してみました

しばらく使っていなかった、VORTEX Pok3r v2をせっかくなので静音化を施して、手持ちのキーキャップで雰囲気の違ったキーボードにしてみました。

使用したのはドライバー、エンジニアのはんだ吸い取り器(SS-02)、ハンダ吸い取り線、ハンダ、ハンダゴテ、ピンセット、キーキャッププラーなどです。

その他、キースイッチをルブするためのグリスなどを使用しています。

入れ替え後のタイピング

普段使っているキースイッチよりストロークが浅いので若干違和感がありますが、静音赤軸ぐらいの印象です。

ルブをおこなったおかげでかなり打鍵が静かになりました。
また、今回はAKKO Psittacus Cherry Profileに交換したのでその効果もあるかもしれません。

以下は静音化について

キースイッチをはんだ吸い取り器を使って外す

この静音化で一番時間がかかるのはキースイッチのルブとキースイッチを取り外す工程です。

とはいえ、今回使ったエンジニアのはんだ吸い取り器の性能が今まで使ったものの中で一番よく吸い取ってくれるので、2回に1回は吸い取ったハンダを取り除く必要はあるものの、ほぼ1、2回で確実にハンダを除去できました。これがあればHAKKOの電動はんだ吸い取り器はまだいらないなと思えました。

はんだ吸い取り器の先のシリコンは耐熱温度が350℃程度でハンダごてを340℃設定で使っていると傷んでくるので、2、3回シリコンを交換しました。

少量付属していてハサミでカットして使えるのですが、今回は別の静音化記事紹介しているシリコンチューブが使えたのでそれを少し斜めにカットして使っています。

取り外したキースイッチを分解してルブをする

一般的に流通しているキースイッチはいわゆるMX軸・Kailh軸・Choc軸と呼ばれるものが多く、MX/Kailhはキースイッチを開けるための器具がいろいろあるのですが、今回のlow-profileのcherryやchoc軸は専用の器具がないので苦労しました。

両端のツメを外した後、上の写真のようにピンセットを入れて回したり、奥まで通したりすると簡単に外れたのでこの方法で外しています。

分解した後の部品は4パーツで構成されていました。
これらの内部の接地部分をルブして、もどしています。

スタビライザーが使われているところは金属棒がはいるところをルブして音を抑えています。

半日使って静音化してみたところ、なかなか良い感じになってくれたので、次はKailh choc v2が互換のようなのでその辺りでいいキースイッチを見つけたら交換してみようと考えています。