KBDfans D60liteのガスケットマウント・ポリカーボネイトマウントプレートの打鍵が好みだったので、似たような打鍵にサンドイッチ構造の自作キーボードで近づくことはできないかやってみることにしました。
ポリカーボネイトの加工を手作業で行う
PORONシートやアクリル、シリコンであれば、業者が選べるのですが、ポリカーボネイトをマウントプレートのキースイッチのホールに合わせて発注となると型押し・型抜きの加工になるようで費用がかかるため、今回は手作業で行いました。
製作の要領は基本的にPORONシートやシリコンシート同様なのですがキースイッチのところのカットでいつもと違う工具を用いました。
手順は、
- マスキングテープを貼って、その上にマウントプレートを載せて罫書き
- 罫書きに沿ってまず外周をアートナイフや工作ハサミでカット
- キースイッチホールの4角をピンバイスで穴あけ(割れた場合の亀裂が広がるのを防止)
- キースイッチホールをアートナイフ(平刃)でカット
- キースイッチホールをマウントプレートと重ねてはみ出る部分をハンディニブラーでカットする
- 必要に応じて表面をマスキングテープで装飾する
といった流れでマウントプレートを製作しました。
今回、ハンディニプラーをSNSで教えてもらい、使える場面はそれほど多くないのですが、簡単にカットできるので、キースイッチのホールをカットする際に重宝しました。
カットの際は上記のようにFR4プレートを重ねることで幅を合わせました。
サンドイッチマウント構造を静音化していく
通常、プレート間を金属のスペーサーでネジ止めして固定するのですが、ネジとスペーサーの間に写真のプレートの上に出ているネジのようにシリコンのワッシャーとゴムのOリングを挟んでスペーサーの振動が直にプレートにかかる力を逃すようにして、ネジを多少緩めてみたところ、底打ちのデスクに響く音が低減できました。
タイピング
ポリカーボネイトのマウントプレート製作からアライメントの調整を繰り返しているので、もう少し改善できそうなところを解決してから録ってみます。
キースイッチをEverglide Aqua King 67gに変更して、サイレント軸ではない中ではできる限り静音化できる状態で仕上げてみました。