VORTEX M0110 HHKB Layoutのレビュー(Macで使える状態にする過程)

予定よりメーカー側の出荷がだいぶ遅れて10月に入ってようやく60%レイアウト、ガスケットマウント構成のVORTEX M0110 HHKB Layoutが届いたので、ひとまず、使える状態までできたのでレビューというより、使えるようにする過程を載せておきます。

M1 MacBook Air環境でQMK firmwareを使うまで

いちばん最初はAKKO ACR TOP 40用にしていたQMK環境でファームウェアの更新ができていたような気がしていたのですが、その後、QMKを最新化したりする中で、うまくいかなくなったので、環境構築をしました。

デフォルトのレイアウトではoptionとcommandがキーの表記と逆になっていたり、Ctrlが不在だったりするので、Macユーザーはデフォルトで使えない状態が発生しているHHKB レイアウトでした。

VORTEX M0110用にQMK用のディレクトリを作って、その中でM0110用のgit環境をクローンM0110のhhkb layoutのデータ(厳密には7uのデータを流用している)を展開して構築を進めました。

普通にmake、flashをしようとする中で、wb32-dfu-updater_cli: command not foundcmake command not found macと出てきたものをwb32-dfu-updatercliはこちらを参照してインストール、cmakeはbrew経由(brew install cmake)でインストールしました。

キーのレイアウトは所有しているD60 Liteと同じに

キーマップは普段から使っているKBDFans D60liteとほぼ同じ構成にしました。

keycap.cの最上段、右から2つ目が実際には存在しない?キーのようなので注意が必要です。また、最下段は7uタイプと同じPCBなので左右1キーずつが実際には使えないキーになっています。筐体とキーを変えると使えそうな作りになっていました。

以下は、自分用に構成を変えたkeymap.cのコード抜粋。

[Win] = LAYOUT(
  KC_ESC,   KC_1,     KC_2,     KC_3,     KC_4,     KC_5,     KC_6,     KC_7,     KC_8,     KC_9,     KC_0,       KC_MINS,  KC_EQL,   KC_GRV, KC_BSPC, KC_BSPC,
  KC_TAB,   KC_Q,     KC_W,     KC_E,     KC_R,     KC_T,     KC_Y,     KC_U,     KC_I,     KC_O,     KC_P,       KC_LBRC,  KC_RBRC,  KC_BSLS,
  KC_CAPS,  KC_A,     KC_S,     KC_D,     KC_F,     KC_G,     KC_H,     KC_J,     KC_K,     KC_L,     KC_SCLN,    KC_QUOT,            KC_ENT,
  KC_LSFT,  KC_Z,     KC_X,     KC_C,     KC_V,     KC_B,     KC_N,     KC_M,     KC_COMM,  KC_DOT,   KC_SLSH,    KC_RSFT,            MO(Winfn),
  KC_LCTL,  KC_LCTL,  KC_LGUI,                      KC_SPC,                       KC_RALT,  KC_RGUI,  KC_RCTL ),

[Winfn] = LAYOUT(
  KC_GRV,   KC_F1,    KC_F2,    KC_F3,    KC_F4,    KC_F5,    KC_F6,    KC_F7,    KC_F8,    KC_F9,    KC_F10,     KC_F11,   KC_F12,   KC_TRNS,  KC_TRNS, KC_DEL,
  QK_BOOT,  KC_TRNS,  KC_TRNS,  KC_TRNS,  KC_TRNS,  KC_TRNS,  KC_TRNS,  KC_TRNS,  KC_TRNS,  KC_TRNS,  KC_TRNS,    KC_UP,    KC_TRNS,  KC_TRNS,
  KC_TRNS,  KC_TRNS,  KC_VOLD,  KC_VOLU,  KC_MUTE,  KC_TRNS,  KC_TRNS,  KC_TRNS,  KC_TRNS,  KC_RIGHT, KC_LEFT,    KC_RIGHT,           KC_TRNS,
  KC_TRNS,  KC_TRNS,  KC_TRNS,  KC_TRNS,  KC_TRNS,  KC_TRNS,  KC_TRNS,  KC_TRNS,  KC_TRNS,  KC_TRNS,  KC_DOWN,    KC_TRNS,            KC_TRNS,
  KC_TRNS,  KC_TRNS,  KC_TRNS,                      KC_TRNS,                      KC_TRNS,  KC_TRNS,  KC_TRNS ),

タイピング動画

キースイッチをEverGlide Aqua King 67g、そのほか静音化を行った状態で収録しました。
今回はiPhone 15 Pro Maxで撮影、マイクをAKG Lyra-Y3に変更しており、少しブレが発生しております。

少し使ってみて

TALPKEYBOARDで予約購入した時の価格が25,000円で同じような構成のベアボーンキットのD60Liteを普通に組もうとすると3万円〜になってしまうことを考えるとかなりお得で、ファームウェアの対応で少し難はありつつも、キーマップも仕上がれば何事もなかったように普通に使えるキーボードです。

D60liteにはPCBより下にはマスキングテープだったのですが、こちらはちゃんと成形されているシリコンマットが付属しており、重厚感のあるプラスティック筐体のガスケットマウントキーボードになっていました。

もう少し使ってみて、キースイッチをルブするのか、替えるのかしてタイピング動画にしてみようと考えています。