生き様ではなく死に様を見せ付ける報道

ミャンマーで不慮の死を遂げた日本人ジャーナリスト。
さまざまな憶測が流れる中、早朝から彼の撃たれた瞬間を報道している番組があった。
通学前の子供たちがいつも見ている番組のなかで人の死に行く様を見せることに躊躇わないテレビ局。視聴者の心理を考えない報道は本当に必要なのか? 彼らが死に様をテレビ局が検証する必要があるのか?
憶測がまた新たな憶測を作り上げ、悪循環が始まる。
私はそんなことよりも彼の生き様を報道することに意味があると思う。
誰かの死を掲げたところでいい方向に向くことはない。
それよりも彼がカメラ越しに見ていたその先にこそ、いい方向に向いていくための何かがあるのではないだろうか?