純粋に音楽を聴くためのドングルDAC、Cayin RU7のレビュー

を今年初めに使い始め、とは違う音作りに気づき、K11 R2Rでを使ったときの無理に着色していない、同じように自然な出力をドングルDACに求め、1bit DSDのという一つの答えに辿り着きました。

今回のレビューでは、Kiwi Ears Orchestra Lite + を中心に、手持ちのイヤホンでの使用感をまとめています。

目次

全体的な印象

一言で言えば、没入感が得られるDACでした。

DAC自体の個性が前面に出るというよりは、楽曲やサブスクの違いがそのまま音に表れるような印象がありました。今まではイヤホンやDACの特性を意識した上で、解像度やドンシャリであるかどうかといった好みでDACを選ぶことが多かったのですが、RU7の場合は、音楽を聴きたいときに必然的にこれを選んでしまうような、好き嫌いとは違う次元で選ぶDACという印象でした。

FIIO BTR17と比べると

分離感はBTR17のほうがあるものの、音数が少ない楽曲ではRU7のほうが解像度と分離感が高まる印象でした。距離感はRU7のほうが少し近く感じます。

全体としては、ドンシャリになる・解像度が上がるといった効果というより、音が「音色」になる。ラジカセではなく、セパレートコンポやアンプ+スピーカーで聴くときの体験に近いニュアンスでした。DACの癖や特性で好みの音に寄せるという指向ではなく、音楽を聴くためのDACという印象がRU7でした。

イヤホン別の使用感

Kiwi Ears Orchestra Lite(+ Tripowin Altea): 着色のないストイックな印象で、ボーカルや楽器の反響まできちんと表現され、BTR17のときより距離感が少し近く、奥行きの定位感はしっかりしている印象でした。ベースやギターの弦を弾いた音色も、アタックがなくとも艶感とともにリフが続くときのわずかな違いまで聴き取れる音質になりました。

AFUL PERFORMER 5+2(+ ) : 楽曲のボーカルの厚みが出て、楽器の定位と分離感が増し、ボーカルと楽器の分離が良くなった印象でした。

DUNU ITO(+ ) : 左右の定位の繊細さが際立ち、左右の音の流量感の違いや動きが明瞭になり、一音で左右に動きのあるような解像度の高さを感じました。

iBasso CB19を使うと

ドングルDACに接続するUSBケーブルの給電部分を別のUSBケーブルにした を使うと音の厚みが増し、音の広がりに上下の厚みの表現が加わったような印象で、全体として出力に余裕が出るからか、表現が豊かになる傾向がありました。

サブスク・音源による違い

音質の差というより、再生されるデータ量の違いが楽曲再生時の表現の粒度に反映されている印象でした。DSD64/256の違いは、Amazon MusicよりSpotifyで聴いたときのほうが変化が大きいと感じました。

音の解像度を極限まで追うならAmazon Musicがよさそうで、Apple Musicは解像度では及ばないものの、音の奥行きと遠近感の強弱の表現が明瞭な印象でした。なお、ドルビーアトモス対応音源は音量が下がるため、Cayin RU7を使う場合は設定でドルビーアトモスをオフにしておくと対応・非対応の楽曲で音量が大きく変わることがなくなります。

まとめ

外で出力が必要なイヤホンやヘッドホンならが便利で音質も良いですが、没入感に浸って音楽を聴きたいときには、余計な機材の良し悪しに気を取られず使えるDACがCayin RU7という印象でした。

iBasso CB19と接続してUSB給電できれば、さらに安定した環境で使えます。高級DAPなどを使っていない人に、手軽にデスクで1bit DSDの豊かな音色を味わえるドングルDACとして勧めたい製品でした。

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