
Kiwi Ears Orchestra Lite と Cayin RU7の組み合わせで癖の少ないイヤホンというものを知り、そこから、AFUL PERFORMER 5+2とCayin RU7との組み合わせの相性があまりよくないので、より相性が良さそうなハイブリッドやトライブリッドのドライバー構成のイヤホンを探していたところ、ZiiGaat Odyssey 2を知り、検討していました。
ところが、Amazonのセールで、ZiiGaat Horizonが3万円台になっており、さまざまなレビューや今の手持ちのそのほかのイヤホンとの違いなども精査した上で、Horizonに決めることにしました。
今回のレビューでは、手持ちのイヤホンやDACとの組み合わせを中心に、使用感をまとめています。
目次
ストレートに楽しむならケーブルは6N単結晶銅
Tripowin Altea で試したところ、音のメリハリ、強弱や距離感の振り幅が広がる印象で、よりニュートラルなモニターのような使い方をしたい場合はデフォルトケーブルが良さそうでした。
Kiwi Ears Orchestra Liteとの違い
Kiwi Ears Orchestra Lite(+ Tripowin Altea): Kiwi Ears Orchestra LiteにTripowin Alteaをつないだときと、Horizonのデフォルトケーブルでつないだ音の違いが明瞭で、Horizonの方が若干音が単調になる傾向がありました。ただ、HorizonもTripowin Alteaにすると、Orchestra Liteが音の量感で迫力を伝えるような鳴り方なのに対して、Horizonは、高音のきらびやかさに特徴があり、サブベースは強くないもののバランスのいい鳴り方になる印象でした。
AFUL PERFORMER 5+2 / Kiwi Ears Quintetとの違い
Cayin RU7 + iBasso CB19 で試聴したときの、デフォルトケーブル、Tripowin Alteaをつないだときの違いについてまとめます。
AFUL PERFORMER 5+2
Horizonとの一番の違いは高音域で一部ノイズのように聞こえてしまうところで、そのほかボイス、リップの繊細な表現や音の距離感、強弱の微妙なニュアンスの表現がAFUL PERFORMER 5+2より一歩上という印象でした。
Tripowin Alteaをつないだ場合は、AFULにおいてもボイス、リップの繊細な表現や音の距離感、強弱の微妙なニュアンスの表現が増すものの、Horizonはそのさらに上をいくような印象で、バランスよく、音の広がりと分離感、距離感の表現力に差がありました。
Kiwi Ears Quintet
それぞれデフォルトのケーブルで比べるとHorizonの方が圧倒的に高音の伸びがよく、音の広がりや強弱などもしっかり出ていました。Kiwi Ears Quintetと比べると、中音域が少し少ない印象があり、やはりわずかにドンシャリ傾向という印象でした。
Tripowin Alteaをつないだ場合は、どちらも基本的にすごく音が広がり、ハイブリッドのドライバー間の違和感などは感じられないものの、音の粒度や位置の細かな表現力、分離感と距離の表現はHorizonが一つ上手という印象でした。
KZ AZ20 + QCC Dongle Proを通した音
便利なKZ AZ20 + QCC Dongle Proの組み合わせですが、第一印象は、音の分離感はあるが音の広がりが遠くまではない距離感と定位とパンの動きが明瞭かつスムーズであるという、部屋の中でコミカルに定位の動きがわかるような印象でした。SpotifyやApple Musicも試したのですが、Amazon Musicでは若干、中低音の量感が多く、沈んだ、重い印象になりました。
面白いところでは、MP3音源でも問題なく聴ける。そして、傾向としてドンシャリ傾向が強くなるといったところがありました。
Cayin RU7 / FIIO BTR17で出力したときの音の違い
手持ちのDACでディスクリート1ビットDACのCayin RU7とデュアルES9069Q+THX AAA 78+アンプ搭載のFIIO BTR17、それぞれで聴き比べをしてみました。
Cayin RU7
FIIO BTR17などではサ音がノイズのようになるが、RU7ではしっかり音として認識できる状態でなってくれる。イヤホンとしてものすごく特徴がある音が出る傾向があるかというとそういうものではなく、バランスよくニュートラルに聞こえる。
Tripowin Alteaをつないだ際、エレクトロニカなどを聴くと中低音域の迫力でやはりBTR17の方が圧倒的にしっかり鳴る傾向があるものの、ポップやソウル系の曲の場合は、全体的なバランスがよく聴きやすい仕上がりになる。デフォルトケーブル含め、そこからさらに低音などの迫力がほしい場合は、iBasso CB19 などを使って給電を補助することで、ジャンル問わず、迫力がある音が望め、鳴らし切っている印象になります。
FIIO BTR17
QCC Dongle Proを使ってBluetoothで聴いた場合は、BTR17らしい元気な音に高音のきらびやかな印象から低音までバランスよく出ている。サブベースは強くない。
KZ AZ20の時と比べると少し距離感が広がる。全体的な印象として楽曲再生時の音の量感が軽い。有線にすることで量感の軽さは消えて、しっかり迫力と音の広がりがある音になる。
情報量がBluetoothのときよりも増えることでブレスなどの繊細な変化も聞き取りやすくなる印象でした。Tripowin Alteaにリケーブルすると音の粒立ちがよくなるとともに、サブベースなど低音の重みが増す印象でした。
まとめ
正直に言えば、明確に癖があったりドンシャリでといった、わかりやすい感想が言えるイヤホンではなく、3万円前後のハイブリッド、トライブリッドドライバーのイヤホンで、現状に不満があり、ニュートラルよりで、原音を生かした再生が可能なイヤホンを探すときに候補に出るようなイヤホンという感想になりました。
私の場合は、Kiwi Ears Orchestra Liteで一定の満足が得られ、それをハイブリッドトライブリッドで目指すとどうなるのか?というところから探求が始まり、持っている、AFUL PERFORMER 5+2とKiwi Ears Quintetで足りないところ、そしてZiiGaatをまだ知らない状態で探した結果、Odyssey 2がまず候補になり、そして実際購入となったとき、Horizonの仕様やレビュー内容から見て、「これは試してみるしかない」という結論に至ったのが購入動機でした。
実際、聴いてみると、DAC/アンプ側の出力もある程度必要になるものの、前述のAFUL PERFORMER 5+2、Kiwi Ears QuintetをCayin RU7につないで聴いたときの、あともう一歩足りないところをしっかりカバーできるイヤホンという印象でした。
