QuestStyle QCC Dongle Proを導入してみた感想とFiiO BT11との現状比較

昨年末に発売され、気づけば販売終了になっていたiOS対応のBluetoothオーディオモジュール「FiiO BT11」。その後継として登場したLDAC対応、そしてiPhone・iPadに公式対応しているを購入してみました。実際に使い始めてしばらく経ったので、最近のポータブルオーディオ環境とあわせて、率直な感想をまとめてみます。

目次

QCC Dongle Proの特徴とスペック

QCC Dongle Proは、Qualcomm QCC3086チップを搭載したBluetooth 5.4対応のオーディオモジュールです。主な特徴は以下の通り:

  • LDAC対応:最大990kbpsの高音質コーデックをサポート
  • iOS公式対応:iPhone・iPadでの使用が公式サポート
  • Bluetooth 5.4:低遅延&安定した接続
  • aptX Adaptive:動的にビットレートを調整
  • 専用アプリ:QuestStyleアプリで詳細な設定が可能

セットアップ体験と最初のつまずき

最初はQuestStyleのアプリをインストールして接続しようとしたのですが、なかなかうまくいかず……。iPhoneとiPad両方を持っているので、まずiPadにアプリを入れてQCC Dongle Proを差し込んだ状態でiPhoneと接続。その後、iPhoneに差し直してアプリを起動したら、無事に、FiiO BTR17なども接続できるようになりました。

一度ペアリングしてしまえば、アプリからの切り替えや再接続もスムーズ。最初だけ少し手間取りましたが、慣れれば簡単・・・のはずなのですが、どうやらiPhone 15シリーズでは不安定なようで、再接続できなかったりすることが度々あり、現実としてFiiO BT11の方があっさり繋がることが多いです。

実際の使用感・音質

接続の安定性

Bluetooth 5.4の恩恵もあり、屋内での使用では途切れることはほぼありません。複数デバイスの切り替えもスムーズで、一度ペアリングしたデバイスは次回から自動認識されるのが便利です。

音質について

LDACコーデックを使うと、Spotifyなどでも音の広がりや距離感、強弱の表現が豊かになり、iPhoneに直接Bluetooth接続するよりも音質面のメリットがかなり大きいと感じました。

特にTechnics EAH-AZ100では、中低音域の迫力や音の輪郭がよりリアルに。音像や定位、距離感も一段クリアになった印象です。

アプリの使い勝手

QuestStyleアプリは直感的で使いやすい設計。主な機能は:

  • コーデック選択(LDAC、aptX Adaptive、AAC、SBC)
  • 音量調整
  • デバイス管理
  • ファームウェア更新

特にLDACのビットレートを動的に調整できる機能は、ネットワーク環境に応じて最適な音質を維持できるので重宝しています。

FiiO BT11など他機種との比較

FiiO BT11との違い

以前使っていたFiiO BT11と比べてみると、

QCC Dongle Proの良いところ

  • iOS公式対応で繋がると安定性が高い
  • Bluetooth 5.4で接続がより安定
  • 専用アプリで細かい設定や操作ができる

BT11の良いところ

  • よりコンパクトなサイズ感
  • 価格がやや安い

しかしどちらも個体による良し悪しがありそうな印象で、QCC Dongle Proのアプリ更新などで状態が変わっているような気がしており、難しいところです。

音質自体はTechnics EAH-AZ100で試すと、QCC Dongle Proのほうが中低音域の量感が出ていて迫力がある印象でした。

他のポータブルDAC/アンプとの相性

iPhoneのBluetoothをオフにした状態でQCC Dongle ProのアプリからTWSなどの接続をしないと、他の利用可能なデバイスがなかなか出てこないことも。ただ、一度つながれば安定して使えました。

LDACの設定で、楽曲がハイレゾ対応から非対応に切り替わるときや、iPhoneでバックグラウンドアプリが多いときは音が途切れることもありました。

メリット・デメリットまとめ

メリット

  • 高音質:LDAC対応でワイヤレスでも満足できる音質
  • iOS対応:iPhone/iPadで安定動作
  • 軽量コンパクト:持ち運びやすい
  • 接続安定性:Bluetooth 5.3の安心感
  • 専用アプリ:細かい設定ができる

デメリット

  • 初期設定がやや複雑:最初だけ少し手間取るかも
  • 価格:一般的なBluetoothモジュールより高め
  • バッテリー消費:LDAC使用時はややバッテリー消費多め

最初のペアリング登録で出てこないケースや、何が違うのか分かりにくい部分もありました。電波干渉が少ない場所で設定するのがおすすめです。Bluetoothとは直接関係ありませんが、回線自体の基地局との接続時は10分ほど待たないとキャッシュが残ることもあるので、ペアリングがうまくいかない時はその点も考慮すると良いかもしれません。

最近のポータブルオーディオ環境の変化

FiiO BT11を導入してから音質面が大きく改善し、今回QCC Dongle Proを導入してからは使いやすさや接続の安定性も格段にアップしました。特に感じた変化は以下の通り:

音質の向上

LDACコーデックの採用で、iPhoneでも従来のAACやSBCと比べて明らかに音質が向上。楽器の分離感や音場の広がりも良くなりました。

利便性の向上

専用アプリで細かい設定ができるようになり、複数デバイスの切り替えもスムーズ。日常使いでストレスが減りました。

まとめ・おすすめ

QuestStyle QCC Dongle Proは、iOSユーザーにとって非常に魅力的なBluetoothオーディオモジュールです。LDAC対応の高音質とiOS公式対応の安定性を両立しており、iPhoneユーザーのワイヤレス・ポータブルオーディオ環境を大きく進化させてくれる製品だと感じました。

特に、LDACの音質を体験したい方や、iPhone/iPadで安定したBluetoothオーディオ環境を求めている方にはおすすめしたいのですが、できれば店頭で使う想定のスマホなどでテストしてみることを強くお勧めします。

関連記事の一覧