最近のPMP事情

以前はPMPというとポータブルミュージックプレイヤー(Portable Music Player)でしたが
最近ではポータブルメディアプレイヤー(Portable Media Player)の略で使われることがほとんどです。
その背景には従来からの音楽再生機能に加えて、画像・動画を取り扱えるものが多くなっていることなどがあります。
日本では、あまり動画再生機能を重視するユーザーが多くないので、現存の国内メーカーもそれほど、「動画」にこだわった製品を出しているところは多くありませんが、アジア市場を見てみると中国のメーカーなどはかなり動画再生にも力を入れています。
その裏には電子機器の小型化が進行していることがあるのですが、わかりやすく言えば、コンパクトデジタルカメラのディスプレイがそのままPMPのディスプレイとして使えるクオリティになっているというところも大きいようです。
先日12日にApple Computerが発表した新型iPod。もはや毎年恒例のイベントとなりつつあるのですが、今回はそれほど、画期的な製品という意味での発表はなく、どちらかというと現存の製品のブラッシュアップ、及び拡充といったところでしょうか。
私もiPodの5G(60GB)を使っているのですが、動画再生が出来るメリットはかなり感じています。
電力消費が激しいというものの、日常の使用に耐えられないものではないので録画したPVやカトゥーンを入れて使っています。
映画も入れてはいるものの、やはりiPodの画面サイズでは物足りないものがあります。
実際コンテンツとして販売するのであれば、アニメーションやコント、PVなどが主流になると思います。
しかしAppleが発表したiTVはこのiPodを補う上でもかなりいいものであることは確かなようです。実際、iPodからTVに映像を出力するとわかるのですが、TVの解像度とiPodの解像度は変わりないので、コンテンツが無理に圧縮されていない限り、鮮明な映像を映すことが可能です。
まもなくリリースされるMicrosoft陣営のZuneも加わり、PMP市場はまた一波乱ありそうです。
私の注目どころはシンガポールに本社を置くCreativeの動き。
先月、Apple社と和解するとともにMade for iPodの製品をリリースしていくことを発表、以前は自社PMP向けのアクセサリーなどを中心にしていたものが、今後、iPod向けの製品でもでるとなると期待せざる終えません。
Creative社はもともとプロユースのサウンドボードメーカーであり、高音質な製品が多く、しかもこのところの普及で低価格も実現している。iPodとCreative社の製品の音質の差は鮮明なのですが、今後はこれを補えるものも出てくるのではないでしょうか。
そしてiTunes。アップデートし、新しいGUIは使いやすいものの、音声処理があまりうまくいっていないようで、自宅で使っているものはデジタル特有の途切れなどが出てしまっています。
きっとすぐアップデートがかかるとは思いますが、やはりデバッグの時間が少なかったのでは?・・・