見た目も音も太かったNICEHCK DeepFogのレビュー

NICEHCKが販売数限定で出していたDeepFogが少量、追加販売されていた(9/7で100本程度在庫がありました)ので購入してみました。

見た目はグレーの布巻きコードで、太さなど踏まえるとヘッドホン用のケーブルかな?というサイズ感でイヤホンケースに一緒にしまう場合、サイズが小さいケースだと難しいかもしれないです。

どんな音か

ロックバンドの曲を聴くと6N単結晶銅のケーブルと比べて、アンプの音がさらに近づいたような、音圧が増した印象になったり、フルBAのイヤホンでは分離感がよくなりました。音量を上げると中低音域が持ち上がる傾向でちょっと音が物足りない時に使いたくなるような印象です。

手持ちイヤホン

色々聴いてみると3種類以上のドライバーを搭載したイヤホンで各ドライバーのバランス次第ですが、全体的に音が出るようになる反面、高音域が少し弱い傾向になり、シングルドライバーの場合は全体的に音圧が増すといった傾向が見られました。

NICEHCK NX7 MK4

ボーカルが複数人いるような楽曲の声の分離感がよくなり、ボーカルの声がしっかり主張する傾向があるようでした。低音のさらに低い音にハリが出るような印象で音場も狭くなく、EDMなどのポッドキャストも楽しめました。
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NICEHCK F1 PRO

楽器の音圧が増しつつ、ボーカルとの分離がしっかりある印象で、アンプラグドでもクラシックギターなどの音が量感がしっかり出ていました。
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TRN VX Pro+

ドンシャリ傾向で高音域が強調される印象があり、EDMなどではNICEHCK NX7 MK4と比べると低音域に物足りなさを感じました。
バラードやアンプラグドでは音場はしっかり広くありつつ、音に包まれるような印象になりました。
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KZ AS16 PRO X

ベースブーストすると若干歪んだような音の印象になるが、音の分離感がよくなり、Spotifyでも音域が狭いような印象が薄れ、いい聴き心地でした。
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KZ ZAR

ベースブーストすると低音が両耳へ音の振動と合わせて伝わってくるが、他の音域との分離感が良く、ブーストしても全体的な違和感がなくいい感触でした。

昔、ラジカセや安価なイヤホンで聴いていた時のダイナミックドライバーから直に来るあの迫力が感じられ個人的に好みな聴き心地です。もっと物理的な振動が欲しい場合はKinera Celest Plutus Beastがよいかもしれません。
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Kiwi Ears Quintet

ベースブーストをすると底に引き込まれるような低音。中高音域よりも低音域の量感が多い印象で、開放感はあまり感じられずなので、中高音域に分離感や繊細さが欲しい場合は他のイヤホンが良さそうでした。低音域の分離感はよいのでロックなどで相性がいい楽曲が多いかもしれません。
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Kinera Celest Plutus Beast

筐体全体が響くような低音と中音域も迫力があるので、ベースやギターのバッキングやストロークが前面に出てくる楽曲を聴くと分離感もよく、オールマイティとはいかないですが、バンドサウンド、ロックなどと相性が良い印象でした。
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まとめ

個人的にはNICEHCK DeepFogKZ ZARの組み合わせが好きになりました。

普段色々なドライバーを搭載したハイブリッドなイヤホンを使うことが多いので、このケーブルでは相性がなかなか合わないかな・・・と感じたのと、特定の音域の迫力が出てわかりやすくなるので、ギターやベースの音を中心に聴きたいといった場合にも使えそうなケーブルでした。1ドライバーのイヤホンではイヤホンの特性+全体的に迫力が増す傾向が多く扱いやすかったので、もう販売数も残りわずかですが、1本あると重宝しそうなケーブルでした。

低音が不足している時、自分は多用しそうです。