Shokz OpenFit Pro、オープンイヤー型イヤホンのレビュー

イヤーカフ型などが増え始めた昨年ごろから、イヤーカフ、もしくはオープンイヤー型のイヤホンをと考えていたものの、音質や用途がいまいち見えてこなかったのですが、Youtubeなどで先行してレビューなどが出ていたが気になり、をサカナクションの山口一郎さんがプロモーションしていたりといったこともあり、試して検討できるならということで量販店で実際に試聴して、即決、購入しました。

試聴するまではいわゆる、bluetoothの通話用ヘッドセット同様の音質がAACになったぐらいかなと考えていたのですが、実際は想像以上に高音質で、しっかりしたイヤホンやヘッドホンというよりもスピーカーで聴いているような全く違和感のない、聴きやすい音楽が流れてきました。

細かく分析すれば、それはロジックで聴くことを実装しているような、有線イヤホンやAirPods Proのような具体的な音像がしっかりわかるような体験とは違うものの、耳元から鳴っているだけのはずなのに、ちゃんと音楽が聴けるという言葉にするとちょっと不思議な感覚。

他の表現で例えると音質の良いミニコンポの目の前で聴いているような、体に響くような重低音などは期待できないものの、ステレオ感のある聴きやすい良い音が楽しめるオープンイヤータイプのイヤホンでした。

目次

AirPodsで満足できる人はこれでいいかもしれない。

あからさまな位相や定位、音質などの違和感がなく、しっかり聴きやすいところに焦点を置いた上で音作りをしているような印象を受けました。

ビジネスシーンやながら聴きなど、この製品を使うシーンに沿った設計がされていることがわかるが、それでもAAC対応の耳がけ型TWSとして考えると、抜け目のない音質で装着時の左右の音量なども違和感はなく、そして使いやすい製品でした。

は従来の音響技術のロジックと比べるとかなり前衛的で20年前のBOSEのような立ち位置なのかもしれません。

外出時にわかったTWSの外音取り込みとの違い

普通のカナル型タイプと最も違うと言えるのは外音取り込み機能とフォーカスモードというノイズ低減機能の違いで、前者は耳に聞こえてくる音は全てTWS内で処理された音になるので、実際の音と異なる、もしくは一切聞こえないと言ったところで違和感が残ることがあるのですが、はのフォーカスモードは、エアコンなどのノイズは基本的に聞こえなくなる場合もあるものの、全体として気になる音が小さくなるような対応なので、不自然に感じることがありませんでした。

ただ、フォーカスモードの状態で、音を流さず、ノイズキャンセリングとしてみると、無音質にいるときのような閉塞感が出てしまう印象があったので、日常的に使うのであれば、レベルの強さを半分程度まであげることで、エアコンなどの音は気にならない程度に抑えられた十分なノイズキャンセリング効果を得られました。

完全な無音をと考える場合はやはり定番のカナル型など耳を塞ぐものを選択するのがよさそうです。

有線イヤホン、Chi-Fiと比べてしまうと・・・

じっくり音楽を楽しむときの、ボーカルのリップやブレスといった、息遣いまで伝わる音の繊細さのようなものはあまり認識させない音作りで、断定的にいってしまえば、心地がいい音質と言った印象のため、有線イヤホンの楽器ごとの距離感や分離感、事細かな繊細な表現を楽しむオーディオ機器とは違うカテゴリーのイヤホンと考えた方が良さそうです。

例えるなら、20年ほど前のBOSEのヘッドホンやAppleのAirPods Proのような、オーディオ以外の分野の影響を受けた、万人受けする良質な体験を提供できる製品という印象です。

とりあえず耳につけたままで過ごせるイヤホン

まとめてしまうと、じっくり音楽を聴くときはやはり、音楽に定評のあるカナル型のTWSなり有線イヤホンを選んだ方が満足感は高いのですが、とりあえず、音楽を流していたい、何か聴きたいという用途を考えると、はとても良い選択肢となりました。

寝ながら聴くとき、横を向いて枕にShokz OpenFit Proが当たって耳との接触が微妙になるとフォーカスモードの時などはかなりノイズが出たりするので、寝ホンとして使う場合は、かなり寝相や好みに左右されそうです(個人的にはなかなか良い印象です)。

実際、Shokz OpenFit Proを買ってから、日中はデスクトップスピーカーで鳴らしていた音楽を、夜はShokz OpenFit Proで聴き、さらにじっくり聴くときは有線イヤホンとDACの組み合わせになってしまうものの、Shokz OpenFit Proをつけっぱなしにしてしまう日もあるぐらい、日常遣いに溶け込んだオープンイヤー型イヤホンとなりました。

価格はAirPods Pro3と同価格帯になるので、悩む価値は大いにあり、そして大型量販店の試聴機は扱いやすいので、ぜひ試してみて欲しいです。

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