8基ドライバー搭載、NICEHCK NX8のレビュー

11月に発売が開始されて、12月初旬にはAmazonの配送も始まって、手に入れやすくなった1DD+6BA+1PZTの8基ドライバー搭載のNICEHCK NX8を早速購入したので、レビューをしてみました。

前作のNICEHCK NX7 MK4と比べると、低音が太くなったところ以外は、リケーブル次第で非常に扱いやすい、サブスク音源などでもしっかり音が出せるイヤホンになった印象でした。https://amzn.to/3Bboz8M

目次

イヤピース選び

付属のものでは、NICEHCK C04の付け心地、使いやすさともによい感触で、TRI Clarion(角笛)にすると粗さが出てきて、NX7 MK3などを思い出すような音になり、NXらしさを彷彿とさせてくれるので好みでした。

NICEHCK NX7 MK4と比べて

単純に価格が上がった分、色々なジャンルや音源でもしっかり音が出るようになった反面、癖も取れてしまった印象で、ちょっと寂しい気持ちになるところはあるものの、製品としてランクアップした音質なのでNICEHCK NX7 MK4からステップアップしてと考えた時に候補に上がるイヤホンでした。
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リケーブル

NICEHCK NX8は付属のケーブルからリケーブルするとその特性に合わせて音が変化するのがわかりやすいので、リケーブル前提で購入を検討することをお勧めします。
まだ量販店などで試聴できない状態ですが、NICEHCKやJSHiFiの人気のあるケーブルであれば、特におかしな結果にはならないと思われます。

NICEHCK SnowWings

デフォルトのケーブルと比べると音の広がりが出るとともに分離感がよくなるので、シンセベースなどの音が少し聞き取りやすくなりました。
クリーンなギターのピッキング、ピアノのタッチなども綺麗に聴こえ、ポップやロックから煌びやかなアンビエントまで色々なジャンルに相性が良さそうなケーブルでした。
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NICEHCK IcyMoon

全体的に落ちついた聴きやすい音で低音の強さが少しマイルドになりつつ、シンセパッドやシンセベースなどでアタックのある音はしっかり尖った印象を保持していました。

音場感は少し狭いような、音が響いていく前に減退していくように感じました。

音量を上げると低音の迫力も増すので色々なジャンルで使いやすそうな印象でした。
(Amazon取扱いに0.78 pin / 4.4mmプラグはなさそうでした)
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NICEHCK GreyDragon

デフォルトのケーブルから中音域にハリが出るようになり、さらに高音域と低音域に広がりが出て、高音域の煌びやかさと低音域の深い低音がしっかり出てくるので、音場が少し広がるような印象で相性の悪いジャンルなどはなさそうでした。
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JSHiFi-VENUS

このケーブルが持つ特徴を捉えた、音場が広がり、ボーカルのリップやギターのストロークなどは音量が小さいと少し角が丸くなる印象になるのですが、音量を上げるとしっかり聴こえてくるようになりました。

アンプラグドなどで楽曲自体にホワイトノイズがある場合が消えずに残るので必要であればホワイトノイズをカットできるDACなどを使うのが良さそうでした。
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JSHiFi-Memory

JSHiFi-VENUSと比べると音場の厚みが増して、音の広がる距離が若干近くなりつつ、アタックのある音や中低音域の音の立ち上がりの輪郭がしっかり出るようになる印象。

音が小さい時は低音の分離感が少し鈍いがあり、

アンプラグドなどで楽曲自体にホワイトノイズがある場合はJSHiFi-VENUS同様少し気になりました。
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JSHiFi-Jupiter

JSHiFi-VENUS、JSHiFi-Memoryよりもボーカルの定位が真ん中に、全体的に楽器の距離感も近い印象があるものの、全体的に音の粒立ちはしっかりしていて、音が別の音に被さり、聴こえづらいようなことはないのでロックやジャズなどでボーカル、楽器同士の分離感が楽しめます。
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bluetoothモジュール・オーディオアダプター

iPhone 15 Pro MaxにSENNHEISER BTD600を繋いだ状態で確認しました。
TRN BT30 PROではiPhoneと直で無線接続して確認しています。

KZ AZ-20

NICEHCK NX8の中低音域の太さはそのままに、響くバスドラムはしっかり響き、音場は少し近めの印象でした。Spotifyでもしっかり音が出て、高音がささったりということもなく、癖の少ない音でした。

iPhoneなどでバックグランドの処理が重かったりするとノイズが乗るのでその場合は不要な起動中のアプリは閉じる必要があります。
日本国内で使用するためには、技適未取得機器を用いた実験等の特例制度などの申請が必要になる場合があります。
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TRN BT30 PRO

iPhoneと直接繋ぐ場合は特段不満もなく、有線の時と比べると中低音域の太さは少し弱く感じる傾向がある以外は聴きやすいイヤホンという印象で音の広がりや分離感、楽曲ごとの音場の変化などもしっかり表現できていました。

SENNHEISER BTD600を介した場合、SpotifyやAmazon Musicでは KZ AZ-20と比べてしまうと一つフィルターを通したような音域が少し狭い印象で高音域のサ音などが多少掠れるようで、Apple Musicの場合のみなぜか高音質という印象で、コーデックの相性がいい組み合わせがありそうでした。

SENNHEISER BTD600を介した時のみ音質はSpotify < Amazon Music < Apple musicの順に良くなっていくので、Apple Music前提の使用であれば、良い音楽体験ができそうです。
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FiiO BTR13(JSHiFi-Memory)

普通のUSB-DACを使った時と比べると高音域が少し削られる印象があるものの、ケーブルの特性がしっかり出てくれるので、気軽に無線化しやすく、また有線接続もできるのでおすすめです。サブスク音源ではSpotify < Apple Music < Amazon Musicの順に音質が良くなる傾向がありました。
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まとめ

3万円弱ぐらいの価格帯のイヤホンとしては非常に扱いやすいイヤホンで、手持ちのイヤホンではKiwi Ears Quintetのほうがもう少し繊細な印象で、それでは中低音域が物足りないとなると、NICEHCK NX8が選択肢に上がるかなというぐらい、前作と比べ、音質は上がり、扱いやすいイヤホンになったなという感想を持ちました。

個人的には同じ時期に購入したTRN BT30 PROとの相性がよさそうなので他のオーディオアダプターでコーデック周りで変化があるかといったところや、ケーブル次第で表現の幅が色々広がるので、持っていないケーブルをまた試してみようと考えており、その際は、追記する予定です。

追記:SNSでノズルのフィルターを外すとNX7 MK4のような印象になるとあり、試したところ、ハスキーボイスなどやアタック感の通りがよくなりました(金属のノズルの蓋を一度外すことになるなどあるので自己責任にて)

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