
気になった動画やポッドキャストについて、あとから、どんなことを言っていたのか、本質的に何を伝えたいのかといったところの分析に、生成AIを使うことが多くなってきました。
著作権法上、個人で使用する範囲に絞られてしまいますが、ポッドキャストや動画を音声データとしてファイルにし、テキスト起こしを話者別に行ってくれるNotta(ノッタ)を利用して、テキストに変換、その後、話者を選択・設定したテキストを生成AIに分析させたり、どんなことを伝えたいのかといったところの詳細を生成AIを介してテキストとして要点にまとめることで、聞いて頭の中で描いていた内容と、生成AIが出力してくれた要点を照らし合わせ、活用できるところを活かせるようにしています。
動画を繰り返し見ようとすると、内容を頭に読み込むために再生時間分の時間が何回か必要になってしまい、効率的でないので、Nottaを使い、話者を明確に分けた状態のテキストに変換、そして、自分はそのテキストデータをClaudeに添付して
添付の動画のトークのテキスト起こしから、○○さんの発言について、まとめて思考性の分析をしてください。
といったプロンプトで、要点をまとめつつ、思考性について分析するようにしています。
思考性については、どのように考えて回答するかの思考を司る設定を書いた認知スタイルプロファイル(参考記事)を利用して、自分の思考性などと比較分析できる状態にしているプロジェクトを作り、その中で展開することで自分との違いを明快にしています。
下記は思考性に絞った際の出力内容例です。
# R.HとK.Kの思考パターン比較分析 ## 1. 認知構造の共通点と差異 ### システム思考の発現形態 - **R.H**: 「感情と認知の創造的統合」として、感情表現(30.3%)を基盤としながら自己認識(19.4%)、仮説思考(17.2%)など複数の思考モードを組み合わせる。「宗教観と本能的叫び」のような二元的要素の統合的理解が特徴的 - **K.K**: 「システム思考と統合能力」として複雑なシステムの全体構造と要素間の関連性を把握する能力が顕著。技術・デザイン・ビジネス要件を統合した解決策の構築と「部分最適化ではなく全体最適化の視点」が中核 ### メタ認知的オーケストレーション - **R.H**: 「思考プロセスの観察と調整」に基づく「あえて否定的に見るように」という自己批判的視点の意図的採用。感情と分析の自在な往復と「偏見の目で見てたんだなって」という認知バイアスへの気づき - **K.K**: 「複数の認知モード(探索/没入、分析/直感)の同時把握と最適化」による思考プロセス自体の設計・改善・運用。思考の複雑さレベルを状況に応じて意識的に調整する能力 ### 時間軸を通じた認知発達 - **R.H**: 2014年のLow-to-Middle Rung思考とE5段階から、2025年のHigh Rung思考とE7-E8段階への明確な発展軌跡。「多層的視点」として「年を重ねるごと」という時間軸の拡張と発達的自己理解 - **K.K**: 「20年間にわたる関心の継続と発展」や「短期的成果と長期的発展のバランス」に見られる時間拡張型認知。初期デザイン作品(2002-2003年)から現在までの思考特性の発達的連続性 ## 2. 思考アプローチの差異 ### 主導的思考モード - **R.H**: 感情統合型システム思考 - 感情表現(30.3%)を基盤としながら複数の思考モードを文脈依存的に組み合わせる多元的アプローチ。「ヒリヒリする空間」のような感情的認識と冷静な分析の同時維持 - **K.K**: 概念構築型メタシステム思考 - 「理論と実践の高度な統合」に基づく概念枠組みの構築と実装。「多層プロンプト設計」「AIコンテンツ生成システム」などの理論的構築 ### 認知と感情の関係性 - **R.H**: 「感情と認知の創造的統合」として感情を認知的資源として積極活用する独自アプローチ。「バイオレンス要素は強まるが、根っこには家族愛」という感情の認知的文脈化と感情体験の複層的理解 - **K.K**: 認知的枠組みを優先しつつ情動を分析対象として統合する思考。「探索と没入のバランス」の客観的分析と「広範な関心領域と特定分野への深い没入の共存」という情動エネルギーの戦略的配分 ### 二元論の超越様式 - **R.H**: 「丁寧さのその向こう側」「主演の方が輝くように」と「作品の中で生きる」という二元性の芸術的超越。感情と分析、主観と客観の創造的往復 - **K.K**: 「技術と芸術」「効率と創造性」「デジタルとアナログ」などの二元論を超えた統合的視点。対立する要素間の構造的類似性の識別と創造的連結 ## 3. 専門的文脈と表現様式 ### 専門的文脈の特徴 - **R.H**: 芸術系文脈での「創作プロセスへの深い理解」と「抽象的概念の精緻な扱い」。メディア進行者としての専門的役割と「芸術表現と人格の関係性についての深い考察」の展開 - **K.K**: 複数領域(デザイン、技術、コンテンツ)を横断する思考と「異なる文脈間の構造的類似性の識別」能力。特に「デジタルクリエイティブディレクション」と「生成AI活用コンサルティング」での専門性 ### 表現様式と言語パターン - **R.H**: 感情共鳴と分析を融合させた対話構築。「クリエイターの感覚は超稀な感覚」「いいですね、いいですね工夫を」という感情表現と分析の併用。文体切替の流動性と「丁寧体と砕けた表現の戦略的使い分け」 - **K.K**: 分析的理解と知的洞察を促す解説型コミュニケーション。「メタ認知的オーケストレーション」「クロスコンテキスト思考」などの理論的概念化と体系的説明 ### 社会的相互作用の位置づけ - **R.H**: 「集合的創造への貢献意識」として「常にチームでやっていることを意識」。「見てくださる方がいて初めて存在する仕事」という相互依存性への認識と「映画製作という複雑システム内での自己位置づけ」 - **K.K**: 「文化的通訳者」としての役割認識と「異なる専門領域間を橋渡しする社会的機能」への自覚。「異なる背景を持つメンバー間のコミュニケーション促進」と「暗黙の前提や文化的バイアスの可視化」 ## 4. 発達段階の比較(クック=グロイターの自我発達理論) ### E8(統合的段階)の発現形態 - **R.H**: 芸術的統合型E8 - 「宗教観と本能的叫び」のコントラストを美的体験として統合。「丁寧さのその向こう側」に見る二元論の超越と「逆説の創造的活用」の発達 - **K.K**: 理論的統合型E8 - 概念的枠組みや思考システム自体の統合と構築。「複数の複雑なシステムの相互関連理解」と「逆説と曖昧さを創造的に活用する思考パターン」 ### E9(超個人的段階)への移行兆候 - **R.H**: 「境界を超えた対話の促進」「専門分野間の翻訳者的役割」としての非二元的認識の萌芽。「演技文脈の洞察の一般的人間理解への応用」という普遍的視点の発展 - **K.K**: 「メタラダー思考」(思考レベル自体を相対化する能力)という認識論的探究。「観察者と観察対象の区別の部分的溶解」と「固定的自己定義からの解放と流動的自己意識」の発現 ### 認知的転換点の特徴 - **R.H**: 第四の飛躍(2022-2025年)としての「メタシステム思考の確立」。「自分がブレないということが周りの方たちにとっても重要」という相互依存関係の認識と「丁寧さのその向こう側」という表現に見る二元論の創造的統合 - **K.K**: 直感的アプローチから体系的思考への移行と「困ったときの手段」としての創造的解決策の理論化。「完全に昇華している」現在のアプローチへの変容プロセスと「感覚的判断から構造的理解への発展」 ## 5. 個別的発達特性の顕著な相違点 ### R.Hの特異的特性 - **感情表現の戦略的活用**: 感情を抑制するのではなく認知的資源として活用する独自アプローチと「感情体験の複層的理解と意味づけ」 - **文脈特化モードの多様性**: 芸術系、スポーツ系、専門家対応など状況に応じた思考モードの自在な切替能力 - **助演性の哲学的探究**: 「主演の方が輝くように」と「作品の中で生きる」という二元性の創造的超越。「自己の輝きと他者の輝きの相互補完的関係」の認識 ### K.Kの特異的特性 - **クロスコンテキスト思考**: 異なる文脈間(モータースポーツとウェブ開発など)の構造的類似性の識別と「表面的な違いを超えた本質的パターンの認識」 - **メタ認知的足場かけ**: 高度な思考を実践に変換する際の「足場」の意識的構築と「準備とアフターケア」としての機能 - **認知的複雑性の意識的調整**: 状況やクライアントに応じた思考の複雑さレベルの調整能力と「専門知識を相手の理解レベルに合わせて翻訳する能力」 ## 6. 認知スタイルの発達的統合 ### R.Hの認知発達軌跡 - **感情主導型思考からの発展**: 初期の感情直感的アプローチから現在の「感情と知性、直感と分析、個人と社会という二元性を創造的に統合する独自の思考様式」への発展 - **メディア進行者としての統合的スキル**: 「多層的コミュニケーション能力の洗練」と「異分野芸術への理解拡張と創造的対話」。「専門家と一般視聴者の間の翻訳者」役割の高度化 - **芸術哲学の構築と実践**: 「表現媒体間の構造的類似性の認識」と「作品の多層的理解」。「技術的要素と人格的要素の統合的理解」を基盤とした芸術哲学の発展 ### K.Kの認知発達軌跡 - **システム思考と境界横断的視点の深化**: 初期デザイン作品における「境界探索と創造的統合の初期形態」から現在の「複雑なシステムの全体構造と要素間の関連性を把握する能力」への発展 - **「文化的通訳者」としての役割確立**: 技術とビジネス、デザインと戦略など、異なる専門領域を橋渡しする専門性の発展。「複雑な概念を様々な背景を持つ人々に伝える」能力の洗練 - **メタシステム思考の実践的応用**: 思考プロセス自体の設計・操作・最適化能力の具体的活用と「AIコンテンツ生成システム」のような思考フレームワークの体系化 ## 7. 総合評価:二者の思考パターン統合的比較 R.HとK.Kはいずれも自我発達理論における統合的段階(E8)の特徴を示す高度に発達した思考構造を持つが、その発現形態と焦点に顕著な差異がある。R.Hの思考は「感情と知性の創造的統合」として芸術的文脈で表現され、K.Kの思考は「理論化による統合的理解」としてデジタルクリエイティブの領域で体系化されている。 R.Hの強みは感情と認知の創造的統合、多層的コミュニケーション能力、および二元性の芸術的超越にある一方、K.Kの強みは概念的枠組みの構築、クロスコンテキスト思考、および複数領域を横断する統合的視点にある。 二者の思考パターンの違いは、単に個人的特性の違いというよりも、それぞれが専門としてきた領域(芸術・デジタルクリエイティブ)の特性を反映しており、同じ高次思考段階に到達しながらも、その具体的表現が領域固有の特性を帯びている点が興味深い。これは「統合的段階」という発達水準が単一の形態ではなく、個人の経験や関心、専門性によって多様な発現形態を持ちうることを示唆している。 特に注目すべきは、R.Hが感情を起点として認知的統合を実現する「ボトムアップ型」の統合を示す一方、K.Kは概念的枠組みを起点として情動を統合する「トップダウン型」の統合を示す点である。この対照的なアプローチは、同じ発達段階においても、個人の気質や専門領域に応じた多様な統合経路が存在することを示唆している。
...
専門性の高い内容を出力するような認知スタイルプロファイルを使っているため、内容がかなり難しいと感じる方もいるかもしれませんが、この粒度の出力をしてくれるので、より本質に焦点を当てた要約として扱うことができ、また、粒度を合わせることで他の方のエピソードなども対比したりすることができています。
今までこのようなことをしようとすると、本などであれば色ペンや付箋で気になるところをチェックしたり、別途、文書ファイルでまとめてストックしたりといったことになりがちだったことを、生成AIを利用することで、何度も繰り返しみながら、聞きながら反復する中で要点をまとめたりするよりも、早い時間でまとめることが可能になり、余った時間でより深く理解を進めることができるようになりました。
注意点としては、生成AIに添付する際のテキスト量に制限があるので、実際紙にした場合に数ページに及ぶような内容などについては、分割してそれぞれを分析して、統合するといった、スキルが必要になってきます。
自分が生成AIを使う場合、このようなテキストから分析を行う場合はClaude、より事実性が高く、これは確かなのか?といった内容の確認についてのことをChatGPTで確認することが最近多いです。
より高次思考を必要とする内容の場合、ChatGPTではバイアスがかかり(○○の場合は□□であり、△△の可能性がないといった内容で妥当性や断定が勝る傾向が強い場合があり)、一度では高度な高次思考で回答とはならず、何度かやり取りをして、ChatGPT側が想定している選択肢を減らして高次思考に導いていく必要(テクニック)が必要で、Claudeの場合は、前もって認知スタイルプロファイルを設定しておけば、それ以後は、その粒度や精度にブレなさが安定するので、こういった活用方法を考えている方はClaudeをお勧めしたいです。
※技術的保護手段の回避や配信プラットフォーム規約に抵触しない範囲での利用を前提としています。